仕入れ値上げ分をどこまで反映するのか

仕入れの値上げについて報告しているスタッフがいました。「その値上げ分は見積作成のとき反映されていますか」と確認したところ、「まだ反映していません」と返答がありました。このままでは利益率が減少するだけです。

現場では顧客に提出する見積金額を上げたくないので仕入れ値上げ分は見積に反映されないことがあります。ここは経営の判断として仕入れアップ文をどこまで見積金額に反映させるのかを決定しなければなりません。

仕入れアップの一覧表

判断するには仕入れの値上げについて一覧表が必要です。どの仕入れ先さんが何%の値上げをしてきたのか一覧にしておくのです。数値をもとに判断しなければ失敗を招きます。値上げは慎重に対応しなければならない領域ですが、タイミングを見て必ず行わなければならないポイントでもあります。

今後はインフレーションが続く可能性があります。仕入れ価格の高騰が続く可能性があるのです。一過性のインフレではないのかもしれません。そのつもりで対応策を考えなければ場当たり的な対応になってしまいます。

サービス業品質について

ゴールデンウィークはサービス業で人手不足を目にする機会が複数ありました。スタッフのシフトが揃っていないのです。そのためサービス低下が発生していました。オペレーションが回っていないのです。

飲食店では待たされる顧客が途中で帰ってしまうのを何度も見かけ、どのエリアでも発生しているのを感じました。この2年間、混むことがなかったので急に人が増加し対応できなくなっているのです。

人手不足の意味

理由は人手不足。人手不足が発生しているのです。単なる人数の不足の問題ではありません。経験者の不足です。

サービス業では経験者が離脱しています。しかもいきなり複数人が離脱するケースも聞いています。そのため現場では経験者の人数が不足し、初心者ばかりでオペレーションを回しているのです。

この状況は今後もサービス業では発生するでしょう。対応できない企業も多いのではないかと感じています。

まとめ

価格設定と人手不足。経営の課題が浮き彫りになってきました。それだけ経済活動が戻ってきた証拠です。いきなり戻ってしまった現場は対応力が問われています。現場のリハビリ期間になっていると感じます。

需要と供給のミスマッチは今後も続きそうです。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,864投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆