モバイルオーダーの試験

東海道新幹線の車内販売でモバイルオーダーの試験導入が行われています。スマホでオーダーを依頼すれば、席まで持ってきてくれるシステム。利用できる列車は4つだけと限られています。まだテストの段階だと思います。2021年に上越新幹線で同様の実証実験が行われていました。各地で模索しているのを感じます。

車内販売は10年前と比較すると縮小傾向にあります。しかも、取り扱い商品数も減っています。そのため利用者の満足度も下がっていると考えています。個人的にも車内販売の利用は減りました。乗る前に購入する習慣に変わってしまったからです。少ない商品点数の中から消去法で選ぶくらいなら事前にコンビニなどで購入しておいた方がストレスが少ないのです。

モバイルオーダー

続ける理由

車内販売は縮小傾向にありますが完全に無くなっていません。なぜなのでしょうか。JR東海の場合、新幹線の車内販売は「こだま」のみ廃止されていますが他は継続しています。その理由は車掌の補佐役という任務があるからです。緊急事態が発生したら車掌は対応しなければなりません。通常業務もできなくなる可能性が出てくるのです。そんなときのサポート役として車内販売スタッフが必要になるという設定なのです。新幹線は16両編成で最大1,332人を乗せることが可能です。しかし、車掌の人数は限られているので車内販売のスタッフ(パーサー)を確保する考え方なのです。もともと高効率な乗り物である新幹線にはこうした考えが貫かれているのです。

東海道新幹線の車内販売、もうからなくても続ける理由(2019年12月19日)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53531430Y9A211C1L91000

まとめ

合理化により車内販売がなくなっていく傾向にあります。もしくは省人化によりロボットによる販売になるのかもしれません。空港のようにコンビニ食品群を自動販売機で販売するようになるかもしれません。モバイルオーダーで依頼すればロボットが搬送してくれる形なら実現しやすいのかもしれません。どちらにしても、まだこれからも車内販売は変化していくと思います。試行錯誤が続く分野だと感じます。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆