誤解のコミュニケーション
人間関係は信用で成り立っています。信用に問題が発生すれば、ビジネスにおいて影響を与える可能性があります。一つの例としてあげられるのが、テレワークが主流となりコミュニケーションがオンライン上で行われる場合。このような場面では、相手の態度や言動を画面上で見るだけで、直接目にすることはありません。そのため態度がよくないと誤解されやすくなります。真剣にこちらの話を聞いているのかが、わかりにくい。中には、態度がわるいのではないかと感じてしまうこともあります。
その一方、リアルでお互い仕事をしていると、「わがままさ」や「あいまいさ」の態度が目につくことがあります。これは、顔を合わせることで相手の態度や行動が明確に見えるので、安心してしまうからかもしれません。人の信用は、言動や態度によって構築されるものです。このような行動が続くと、信頼性を失い、仕事での問題に発展する可能性があります。
信用回復
信用を回復するためには時間をかけたアプローチが必要となります。原則に則り、自身の行動や態度を見直し、改善することが求められます。また、他者とのコミュニケーションを重視し、相手の意見や要求に対して適切に対応することも優先です。信用を回復するためには、一貫性と誠実さが不可欠だと感じます。
信用の問題は容易に修復できるものではありませんが、時間と努力をかけることで回復することができるのを経験上知っています。行動によって信用を損なった場合は、行動を改善し、再び信頼を築く努力をしましょう。信用は一度失ったらすぐには戻りませんが、地道な取り組みを通じて回復することが可能です。回復には、6ヶ月間という時間がかかると思っておいた方がいいでしょう。
回復方法
信用を回復するためには、以下のポイントを改善することだと考えています。
時間へのコミットメント
約束の時間、アポイントの時間に遅れることは信用を損ないます。約束した時間の前に到着することは、信頼性を高める重要な要素です。努力を惜しまず、時間へのコミットメントを守ることが信用回復の第一歩です。
コミュニケーションの改善
返信の遅さや返信がないことは、相手に対する尊重を欠いた態度と受け取られることがあります。返信には適切なタイミングで対応し、相手の問い合わせや要求に迅速かつ適切に対応することが大切です。レスポンスがわるいだけで、仕事ができない人とレッテルを貼られることもあります。逆に成績が良い人が「返事はしなくてもいいだろう」「返事は後でもいいだろう」とルーズになるケースも何度も見ています。これも信用がなくなり、本人は窮地に陥っていくのがパターンです。避けたいところです。
約束を守ること
約束を守ることは信用を築くために欠かせません。言ったことを実行し、自分の行動が一貫していることを示すことで、他者に対して信頼を与えることができます。コロコロ変わる人に対しては信用はおけません。一貫性のある言動が基本です。
まとめ
世の中は個人ごとの信用だけでなく、貨幣もビジネスも信用がベースになっています。そのため信用がないというだけで、追い出されるルールになっているのを理解しておくことだと感じます。
発言だけ素晴らしくてもあまり意味がないのかもしれません。自問自答したい領域だと感じます。
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