市場視察、現地視察
地方の不動産市況の視察に行ってきました。ある特定のエリアのことですが、市場に関する情報をまとめておきます。
- 地方の不動産市況は特定エリアで活発であり、そのエリアだけですが将来性を感じることがあります
- 人口の緩やかな移動か発生しています。この現象は将来も続くと予測しています。しかし、まだ小規模です
- 市場の観察を通じて、今後の動向を把握するでチャンスが見えてきます
予想通りのこともあれば、予想外の状況もあり、やはり現地に行って見ることの必要性を感じます。
地方の人口移動
地方の人口移動については取り上げるところがまだ少ないのが現状です。都心部から地方への移住の方が話題になりやすいと感じます。なぜなら、都心部の方が人口が多いので、どうしても人数が多い方に話題が集中する傾向にあるのでしょう。
しかし、現実に引っ越してくる人数はどちらが規模があるのかを考えると、今後は地方の中の人口移動の方が加速すると考えています。地方の不便なエリアから駅前エリアへと移動が進んでいく。シニアになれば、駅前の徒歩圏内で生活をしたいと考え、移動、引越し、移住する動きです。
これは景気不景気に関わらず発生する事象で、長期に渡り、ゆっくり発生していると考えています。どうしても、自動車を利用しなければならないエリアは限界があります。自動運転が進めば不便さは解消するかもしれませんが、まだ時間がかかるので、すぐに解消するわけではありません。そうすると緩やかな人口移動が今後も発生していくと予想しています。
その理由とは
理由といくつか考えてみます。
まず第一に、人間関係があまりに濃すぎないこと、でしょう。プライベート空間がない、情報が筒抜け、気が抜けないことは疲れる要因です。
第二に、通勤の負担が大きく減ることです。いくら通販が便利になっても、通勤は減ることが少ない。地方ではリモートワークも限られており、自宅で仕事というわけにはいかない現状があります。毎日クルマで1時間かけて通勤する人は少なくありません。その苦労を考えると近郊への移住はメリットが大きくなります。
まとめ
人口が多い少ないだけでは将来性は判断できません。流入する人たちの気持ちになって、メリットと移住理由を見出さなければ将来予測はできないのです。人口が少なくなるのは確実ですが、その一方で人口増加のエリアが全国で増えていくでしょう。こうしたポイントを探せるとビジネスのチャンスとなるのは確実だと思います。
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