フェイクニュースを見抜く力
日々接する情報の海は、今や果てしない広がりを見せています。インターネットとSNSの普及により、一瞬にして世界中の情報が手の中に。しかし、その便利さの裏で、フェイクニュースや誤情報が横行するリスクも高まっています。AIが広がるのに連動して、ニュースの内容までもがフェイクに染まることになるでしょう。どれが本物で、どれがニセモノかはわからなくなるのです。そうなってくると、真実を見極める力、すなわちフェイクを見抜く情報リテラシーがこれまで以上に求められることになるのです。
養う5つの視点
フェイクを見抜く力を養うためには、情報を鵜呑みにせず、常に疑う姿勢を持つこと。ある統計学の専門家は、情報を見極める際に以下の5つの視点を持つことを推奨しています。
- だれが言っている?
情報の出所や背後にある個人を見極めることは基本中の基本です。特に統計やデータが引用されている場合、その出所を疑い、信頼性を検証することです。 - どの方法で結果が出されたのか
調査方法やデータの収集手法に問題がないかを確認します。調査方法に偏りがあると、結果もまた偏ったものになりがちです。 - 不足データは何か
提示された情報だけでなく、意図的に隠されている、または提供されていないデータにも注意を払います。重要な情報が省略されている場合があるからです。 - 言っている内容が違うのではないか
情報が問題の本質を正確にとらえているか、あるいは問題をすり替えていないかを見極めます。表面的な情報に惑わされず、本質を見極めることが大切です。ミクロではなくマクロの視点で判断することです。 - 意味ある内容かどうか
提供されている情報が論理的で意味のあるものかを検討します。ときには、一見合理的に見える情報も、よく考えると矛盾していることがあるので慎重に確認していきます。
今後は必須になる
これらの視点を持つことで、情報の真偽を見極める力を養うことができます。しかし、これは一朝一夕に身につくものではありません。日々の情報接触を通じて、批判的思考を磨き、情報の背後にある意図やコンテキストを理解していくことです。少しずつ習得する形になると思います。
まとめ
情報が溢れる現代社会において、一人ひとりが情報リテラシーを高め、フェイクニュースに惑わされない力を持つことが、より真実に近くなります。フェイクニュースの横行していくであろう時代に、真実を見極めるための情報リテラシーは、まさに新たな生存技術と感じています。
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