Notionの進化

デジタルツールは何千種類とあり、おすすめするのに困ることもあります。そんな中で、おすすめしてもいいと思うツールがnotionです。最近も機能が強化されており、注目すべきだと思ったので取り上げてみます。

Notionとは

Notionは、2022年から日本で本格的に展開された新しいサービス。その便利な機能と使いやすさで徐々に広がっています。広告宣伝をあまり行わないので、認知度は低いままです。数年前から愛用していますが、便利なので使い続けています。

Notionをひと言で表現するなら、「多機能メモ帳」と言えるでしょう。しかし、この言葉だけではNotionの真の価値を表現しきれません。Notionの特徴をいくつかピックアップしてみたいと思います。

  1. 情報のクリッピングとデータベース化: ウェブ上の情報を簡単に保存し、整理できます。年間5000個をピックアップしています。検索も楽なので探すときもストレスがありません。原稿を書くとき、資料を作成するとき、企画を考えるとき、自分のデータベースがあると本当に楽。おすすめです
  2. グループウェアとしての活用: チームでの情報共有やコラボレーションが容易。数人のグループや組織では、notionから活用をスタートするといいのではないでしょうか。その後、本格的に活用できるなら次のツールにステップアップできると思います

notionは想像以上に多機能性と柔軟性があるので、このツールに情報をまとめることが可能です。そこが最大の魅力と言えるでしょう。

機能強化webページ公開

そんなNotionが最近、さらなる進化をしました。それが「ウェブページ公開」機能です。Notionで作成したページは今までもワンクリックでウェブページとして公開できました。ただ、機能が限定されており、Webページとしては物足りない機能だったのです。それが充実してきたわけです。有料プランを利用すれば以下のようなことも可能になります。

  1. オリジナルドメインの使用: オリジナルドメインを使用してページを公開可能
  2. Google検索結果への表示: SEO対策が可能になり、検索エンジンからの流入も可能なページになります

つまり、Notionはメモ帳やグループウェアの枠を超え、本格的なウェブサイト作成ツールとしての機能も備えるようになったのです。ここが今回の注目ポイントです。おすすめできる内容でもあります。

企業での活用事例:求人ページ

企業が活用するならば、最初は求人ページをnotionで運用するのがいいでしょう。求人ページは、企業の状況や募集ポジションの変化に応じて、頻繁に更新が必要になるコンテンツです。従来の方法では、ウェブ担当者やエンジニアに依頼して更新修正する必要がありました。これは時間とコストがかかるだけでなく、タイムリーな情報発信の妨げにもなります。

Notionを使えば、この問題が解決。Notionの直感的なインターフェースを使えば、HTMLやCSSの知識がなくても、人事部門の担当者が直接内容を更新できる。さらに、更新した内容はリアルタイムでウェブ上に反映される。簡単なのです。

  1. 迅速な情報更新: 最新の求人情報をタイムリーに発信できる
  2. コスト削減: ウェブ担当者への依頼が減り、工数を削減できる
  3. 柔軟な情報設計: 募集要項だけでなく、社員インタビューや会社の雰囲気を伝える記事なども簡単に追加可能。充実させられる

まとめ

Notionは、メモ帳としての基本的な機能性と使いやすさを保ちながら、グループウェア、プロジェクト管理ツール、そして今やウェブサイト作成ツールとしての機能も兼ね備えるようになりました。だんだんと機能が広がり、こうしておすすめできるツールへと進化しています。AIも有料ですが実装できるので、記事作成もnotion内で可能です。WebのハードルもWordPressなどのCMSによって大きく下がりましたが、notionによってさらに簡単になっています。時間が経てば、他のAIサービスによってさらに簡単になることも予想できてしまいます。ツールの転換期が来ているのを感じます。

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