見えないところ

はたらく姿を見て、人はどう感じるのか。
結果を出した人のことを必ず賞賛するものです。
・全力を尽くしている人を見ると感心します
・努力している人も同様で、尊敬に値します
ただ、それは見えているところで判断をしており、見ていないところはなかなか判断できないところ。そこは、想像力で見なければなりません。

プロスポーツの世界では、記録を出した人が取り上げられます。他のプロ選手が解説していたのですが、
「表面の記録だけを見るのではなく、見えないところで、どのような努力をしているのか知ってほしい(想像してほしい)」
というようなことを伝えていました。仕事でも同じだと思います。記録を出す人は、見えないところで努力をしているものです。

プロセス評価は

プロセス評価は自分でするのではなく、他人が評価する領域、と言われています。努力を自己アピールするな、となります。他人が見て、「あの人は努力している」と評価する領域と考えています。
・大変だったんです
・時間がここまでかかりました
・解決の糸口が見えなかったけど
といった部分は、報告をしても、評価を求めるものではありません。あくまでも報告だけで終わった方がいいでしょう。評価は他人に委ねる部分です。評価されるまで、努力し続けるしかありません。必ずわかってくれる人が出てくるものです。見えない努力を想像力で理解してくれる人が世の中にはいるからです。

そこまで結果を出すのなら、おそらく時間が・・・までかかっているだろう、と経験した人だけがわかる世界もあるのです。そのスキルまで到達したのなら、時間は・・・までかかっているはず、とわかる人もいるからです。

投資なので

努力を継続している人は、他の何かを犠牲にしています。時間軸で考えれば分かりやすいでしょう。努力する時間は、他の時間を犠牲にして成り立っているからです。ストイック、という言葉で表現されるところです。スポーツなら点数でスキルのレベルがわかり、練習量も想像ができます。しかし、仕事においては、練習量(訓練量)が想像できないのがネックです。

努力を続けるということは、単に頑張るだけでなく、自分の人生の優先順位を明確にし、それに基づいて意識的な選択を行うことを意味します。そこに賭けているわけです。結果が出ないかもしれませんが、そこに時間を投資し、結果を期待しながら、打ち込んでいることになります。このあたりの粘り強さは、能力に左右されない性質であり、グリット(Grit)と呼ばれています。プロスポーツだと、最初は目立たない選手が途中から活躍するのは、努力に対する粘り強さがあるからです。

まとめ

見えない努力を推測できる人でいたいと思っています。努力する人は美しい、となるような雰囲気が理想です。そのためには自分もある程度の努力が必要ではないか、と思っています。到達する人だけがわかる世界があるので、ある程度の時間投入をして経験値を高めていくのが理想でしょう。時間投入を継続するのは、やってみるとわかる世界だと感じます。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆