わかりやすい
ビジネスは英語で考えるとわかりやすい場面があります。動詞がシンプルなので明確になるのです。できるのか、できないのか。やるのか、やらないのか。イエスなのかノーなのか。はっきりすることで、思考も行動も2つに分けることができ、どちら側にいるのか意識することができるのです。その点、日本語は表現豊かで情緒ある言語。非常にメリットもありますが、ビジネスにおいては、「はっきりしない」と言われてきました。今回は、We can と We can’t のちがいからわかることを考えてみたいと思います。
比較する
ビジネスを取り組むとき、特に新しいことをする場合には、We can と We can’tの思考に分かれます。わかりやすいところでいえば、新エリアに進出してビジネスを展開しようと言えば、We can と We can’t の反応に分かれるのではないでしょうか。特に、海外進出を話題に出せば、We can と We can’t に明確に分かれると思います。それぞれの特徴とあげてみます。
We can (できる)の発想の人
- 前向きで可能性を追求する姿勢
- 障害を乗り越える方法を探す、解決方法をずっと探し続ける
- 新しいアイデアや解決策を生み出しやすい
We can’t (できない)の発想の人
- 問題点や限界に焦点を当てがち
- 障害に直面すると諦めやすい 、ストップする
- 既存の方法にこだわる傾向がある
このように同じ環境にいても反応は明確に分かれるものです。では、どうすればいいのでしょうか。
変えてしまう
思考回路は変わらないと思っている人もいますが、変わります。変化させられます。ただ時間がかかるだけです。 We can’t からWe can にすることもできるのです。その点は肯定してください。では、どうするかといえば、
▪️We can’t の内容を口にしない
ことからです。頭の中に浮かぶと思いますが、言わないこと。そこからスタートです。言わない習慣ができるだけでも大きな進歩です。まわりから、「最近変わりましたね」と言われるはずです。「明るくなりましたね」と言われた人もいました。それだけ発言内容でまわりの人は判断しているののです。
注意するのは、無理をしてWe canの発言しないこと。自分が本当にWe canと思えるまでは黙っておいてください。思っていることと発言が相違していると、ストレスがたまり、おかしくなっていきます。時間をかけて醸成すればよく、最初は、言わない、黙ることだけでいいのです。
まとめ
We can’t からWe canにすることはメリットが大きい。思考回路が逆転するので、行動も業績もおおきくちがってきます。これを日本語で伝えると、伝わりにくいときがあるので、あえて英語で表現するのもアリでしょう。覚えておきたいポイントです。
日本企業の風土は「We can’t(できない)」だった。私やジョージは反対の「We can(できる)」だ。いつも「コップの水が半分残っている。もう半分を埋めよう」と攻めている。だが会った日本企業のトップからは「変わりたくない」という雰囲気が伝わってきた。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD0258B0S4A400C2000000/
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