イベント
転換期が来ています。先日終わった日本の衆議院選挙も、予想の振れ幅より大きな動きだったと考えています。他にも今週から11月頭はグローバルで動きがあります。この先の方向性を決める重要なイベントです。その日程が目白押し。具体的には、
- 10/27 衆議院選挙
- 10/30-31 日銀金融政策決定会合
- 11/5 米大統領選挙
- 11/6-7 米FOMC
になります。振り返れば10月下旬に行われたBRICsの会合も大きなイベントでした。世界人口の半分が加盟するBRICsが今後どうなるかは、注目に値します。
日本の変化
今回の衆院選、これからの日本の政策運営を左右する重要な選挙だと感じます。与党の過半数割れは15年ぶり。先行きはまだ不透明です。
3大都市の分断現象
個人的に興味深かったのは、3大都市の結果が分かれたこと。
- 東京
- 名古屋(愛知)
- 大阪
それぞれが今までと異なる選択をしました。特に名古屋の変化は目立ちましたね。色が塗り変わったような結果です。これまでにない大きな変化が起きていると感じます。
プレゼン力によって
躍進した政党を見ていると、ビジネス視点で面白い発見があります。党首のプレゼン力が高く、スピーチ内容も簡潔でわかりやすい。キーワードが短く挿入されていながら、理解しやすい話の順番になっています。まず結論を言いながら、理由を説明。最後に印象に残るキーワードを伝えています。スピーチライターがいるかは分かりませんが、内容が良い。与党の人気が低いとき、人は自然と他のリーダーを探します。そのとき判断基準になるのが:
- スピーチの内容
- 話し方
ただし、パフォーマンスだけじゃダメということも今回の結果は示しています。分かりやすさと内容(コンテンツ)の両立。これは企業経営でも同じことです。リーダーの姿勢は同じなのです。
敗因から学ぶこと
与党の敗因は、シンプルに「派閥争いを優先した」ことで負けました。大きく負けたことになります。ただ、これも意図的に行なっている可能性もあり、真意は分かりません。ただ、世の中の重要課題を後回しにして、内部の争いを優先させると支持されなくなります。それがわかったのが今回の選挙だったのではないでしょうか。企業でも同じ。派閥争いに走ると業績が悪化する。時には一気に落ちることもあり、最後には顧客から支持されなくなるのです。
まとめ
本来の目的を見失うと、政治でも企業でも同じ結果になります。今回の選挙結果は、組織運営における普遍的な教訓を示してくれているのかもしれません。15年ぶりの転換期には注目すべき内容が多くなります。
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