利上げ
日銀が2025年1月23日〜24日に金融政策決定会合を開く予定です。すでに内容について憶測が流れていますが、植田総裁は
「来週の金融政策決定会合で利上げを行うかどうかについて議論し、判断したいと思う」
と述べています。この発言の中に「利上げ」というキーワードが入っているので、
・利上げする
のを明言しているのと同じと解釈されています。最近の日銀の金融政策決定会合については発表前にリークされたり、このように事前に内容がわかるような発言をするようになっています。市場の反応を気にしているため、事前に情報を流すようにしているのではないでしょうか。そうなると、利上げを織り込んだ動きになり、大きな変動を避けられるからです。植田総裁の発言内容を定点観測すると当初と違い、慎重な発言内容に落ち着いてきたと感じさせます。
利上げに関しては賃金アップの状況を見て判断することがありますが、大手企業が初任給10%アップを発表しているので、日銀も利上げのタイミングとして問題ないと判断しているのかもしれません。しかし、このタイミングで利上げすることのリスクもあるので、結果次第ではタイミングのミスになる可能性も高いです。
異次元緩和の評価
2013年から始まった日銀の異次元緩和について専門家の意見が集計されています。『異次元緩和が「全体としてみれば日本経済にプラスの影響をもたらした」という日銀の評価は妥当である』という問いに
・強くそう思う:6%
・そう思う:23%
・どちらともいえない:49%
・そう思わない:19%
となっており、29%の方が妥当であると考えています。評価していない人は19%なので、3割が妥当と考え、2割がそう思わないと意見が分かれています。大きく評価が分かれていると感じています。元日銀の著者の書籍「異次元緩和の罪と罰 (講談社現代新書) 」は読むとわかりますが、強烈な否定をしています。異次元緩和によって今後大きなツケを支払うことになると警告しています。とてもわかりやすく書いているのでおすすめです。
まとめ
2025年の1月は世界のイベントが動く時期になりました。1ヶ月後には景色が変わる可能性も高いです。タイミングが予測できない場合が多く、変化するポイントは想像できる範囲です。そうなると、タイミングは予測できないが、いつ発生してもおかしくないと考えて対応するしかなさそうです。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
日銀 植田総裁 利上げに関し連日発言 来週 利上げの見方広がる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250116/k10014695041000.html
エコノミクスパネル
https://vdata.nikkei.com/economics-panel/monetary-policy/qqe/1
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