比較すると

電車の中で耳に入ってきた会話。友人の近況を語る内容でした。おそらく同級生なのでしょう。内容は
「・・・と会った。仕事は、ストレスフリーな環境で、残業なしで帰宅できて、年収も高いらしい。」
「それを聞くと今の自分と比較してしまう」
というところまで聞こえてきました。口調から、自分の環境との違いを意識しているのがわかりました。自分は仕事の目標に追われているが友人はそんなプレッシャーもなく、ストレスフリーな仕事をしている。何も言われない環境で仕事をしている。自分は目標と現状を比較され、プレッシャーを感じながら仕事をしているのでギャップを感じて語っていたのでしょう。何気ない会話ですが、耳に残りました。

比較したとき

他人と比較すると上か下かを意識してしまいます。この会話の中でも、
・ストレスフリーとプレッシャー
・帰宅時間が早いか遅いか
・年収が高いか低いか
と上下の関係性が見えてしまうのです。どちらかが上で、どちらかが下になるわけです。上に位置する場合は気分が良い。なので問題にはなりません。しかし、比較したときに下になる場合は気分がわるい。気分がわるいと現状を否定してしまうことにもなるのです。ただ、現時点の比較は人生の長期戦から見ればあまり意味がありません。比較しない方が良い場合もあると感じます。

ストレッチゾーン

なぜ比較しない方が良いのか。それは、環境によって到達地点が違うからです。ストレスフリーで帰宅が早い場合、その人に仕事の実力が身につくのか不確定です。仕事をこなすことはできても、仕事における成長は確約されません。人は快適な状況にいるときはあまり成長しないのです。これをコンフォートゾーンと呼びます。成長する環境は、少し負荷がかかった状態が正解なのです。これをストレッチゾーンと呼んでいます。この違いを知っていれば、比較する必要もなくなるでしょう。高い到達点にたどり着くには、ある程度のプレッシャーや量は必要です。快適な環境は、長期の視点で見ればマイナスにもなりかねないのです。

まとめ

成長意欲が高い人ほどストレスフリーの環境に飽きてしまうようです。成長できない環境だと判断し転職してしまうケースもあります。そのため、成長したい人には、手が届きそうな目標を設定するのがベターでしょう。毎年のように成長を感じられる仕組みを構築してあげるのです。本人のためにも成長路線を描いてあげることは大切なことだと思います。短期的に考えれば「ストレスフリーで残業なし」が理想かもしれませんが、ビジネス環境が悪化したときには、自分の実力が問われます。そのときに後悔しないよう少しずつ実力を積み重ねることの方がベストだと考えています。

(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)

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