リープフロッグはここに

リープフロッグとは、後から追いかける人の方が最先端を取り入れて、一気に既存を追い抜いていくことです。よく事例で取り上げられるのがアフリカの携帯電話による送金サービスです。銀行のサービスが普及していないアフリカで送金する手段として、携帯電話による送金サービスが一気に普及したのです。日本でネットバンクが流行る前に普及したのです。現在、気になるリープフロッグは製造業です。新しく作る工場ほど、省人化、自動化が一気に進んでいるからです。

リープフロッグ(Leapfrog)とは、
カエル跳びやを意味する言葉で、既存の技術やインフラを飛び越えて一気に最先端の技術に到達する現象のこと

一気にコストダウン

中国のスタートアップ企業の「Zeekr」がメディアで取り上げられていました。EVの製造最新工場です。今まで溶接機ロボット数十台でつくっていたシャシーを一度にプレス成形してしまうギガキャストはもちろん採用されており、パーツを運ぶ棚も自動で移動する方式になっています。省人化された工場という印象を受けます。

Zeekeのパーツには、日本製品が使われています。
Eアクスル:ニデック(日本電産)
ブレーキ(オプション):曙ブレーキ
モーターなど:パイオニア

自動で移動

テスラの最新工場では、完成した自動車を保管場所に移動するとき、無人の自動運転で移動している映像が公開されています。省人化はどこまでも進むのを感じます。

抱えているほど不利

人を抱えていた企業ほどリープフロッグができない事実があります。いきなり人を減らすような取り組みができないのです。そのため、改善活動も限界が生じるでしょう。ゼロベースで考えることができないからです。ジレンマを感じます。

DeNAの生産性についても取り上げましたが、人が何かを作り上げていくのを多人数で行う企業ほど大変化を迫られているのです。この点を注目しながら、今後は世の中を見ていくことになります。大企業が有利だとは限らなくなっていることに着目です。

まとめ

変革期には、大規模、大企業が弱くなる時期でもあります。スタートアップ企業や、斬新なゼロベースの新しい発想の企業ほど一気に成長する可能性が高くなります。そんな時期に来ていることを考えながら、将来を考えていきたいと思います。

(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)

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