外部から見た会社の評価軸
外部の人が会社を評価する際、その視点はいくつかありますが、今回は次の2つの視点で会社全体の評価を考えてみたいと思います。ひとつは
・「製品のずば抜けた優位性」
もうひとつは
・「営業力の強さ」
です。この2つの視点は、その会社が持つ本質的な強みを表しています。非常にシンプルにまとめた形になりますが、会社の強さ、会社の評価基準としては、欠かせないポイントです。
突出した優位性
「製品のずば抜けた優位性」とは、具体的に何でしょうか。業界ごとに優位性の内容は異なりますが、主に次のような内容になります。
- 革新性・独自性:
他にはない新しい技術や機能を持っている。特許で守られている - 品質・性能::
他社製品より耐久性が高い、性能が良い、使いやすい - ブランド力:
その製品自体が市場で高い知名度を得ている
優れた製品を持つ会社は、その技術力や独自性が評価の基盤となります。市場にない画期的な製品、他社を圧倒する性能、もしくは圧倒的な品質を持つ製品は、それ自体が強力な競争力となり、顧客からの信頼を勝ち取ります。製品が自ら優位性を語っているのです。そして、そこから会社全体が「技術力のある企業」として認知されていくのです。
営業力
一方、営業力で評価される会社は、顧客との関係構築や市場開拓の巧みさが強み。他社と似たような製品であっても、顧客の潜在的なニーズを掘り起こすことができています。強力なクロージング力が備わっており、一度築いた顧客との強固な信頼関係は、安定した収益基盤となります。
- 顧客対応力
顧客のニーズを的確に把握し、信頼関係を築くのがうまい - 販売チャネル
広範囲にわたる販売ネットワークや強力なパートナーシップを持っている。 - 交渉力
価格交渉や契約条件で、他社よりも有利な条件を引き出すことができる
営業力の強さは、会社規模、会社年数はあまり関係ありません。実戦における営業の力を持っている企業は成績も安定しており、最近になって注目されるようになっています。
まとめ
会社の強みは、「製品」と「営業」という2つの側面から見ることもできます。どちらか一方が突出していることもあれば、両方が高水準でバランスしている場合もあります。
外部からの評価の視点を知ることは、意味があります。製品と営業の視点で他者を判断してみてください。その会社がどこに重点を置き、どのように成長してきたのかが見えてくるでしょう。そして、これらの強みを理解することは、今後の発展に有益になるはずです。
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