価格設定は企業の根幹にあたります。
安易な戦略は自分たちを苦しめます。
適正な判断が求められるので一度整理してみます。
価格競争が激しくなっている業界を例にとりましょう。
たとえば、航空業界。
今年からローコストキャリア(LCC)の参入が続いています。
ビジネス誌もエアライン特集ばかり。メインの特集が
かぶっていたりもします。
では、低価格の航空会社が新たに参入してきたら
既存の航空会社はどうすればいいのでしょうか?
ローコストキャリアの価格帯は既存の半額以下。
戦略として
【価格追随する】
のかどうかの判断があります。
しかし、この業界の場合は、半額の価格帯により
新たな顧客を創出している現状があります。
3割〜4割は人生初めて飛行機に乗る方たちなのです。
そのため、既存の航空会社は競争しません。
競合しないのです。
実際にローコストキャリアとぶつかるのは、
新幹線、電車、バス、船
などの運送会社という現状をつかむことです。
そうであるならば、既存の航空会社は追随する
必要はありません。
共存の道を選択できるわけです。
このようにマーケットの状況、顧客の状況を正確に
つかみながら決定することが重要なのです。