牛丼各社の戦略を定点観測すると
大きく戦略が変遷していることがわかります。
吉野家を筆頭に新規参入もありながら、
【価格競争】
をしてきた牛丼業界に変化が出ています。
景気が下がるときは、
【価格優位性】
が強いので金額の安さが強みになります。
しかし、景気が上向いているときは、そうなりません。
そんな中で、迷走していた吉野家が12月から
思い切った戦略変更をしています。
いわゆる、【強みを捨てる】戦略ですね。
「はやい、やすい、うまい」の吉野家が
【はやい、やすい】を捨ててきたのです。
牛すき鍋膳などの、今までより高い価格帯、
時間のかかるメニューを投入し、好調を維持しています。
これは、今までの牛丼各社をライバルと想定していません。
ファミレスをライバルと想定し戦略を立てているのです。
そのため、ファミリー層などの新規顧客が増えています。
こうして、価格競争から脱皮し、ひとつ上の競合と
比較させていくのもひとつの方法ですね。