マーケット(市場)の読み間違いは
往々にして起こります。
たとえば、航空機市場。
市場は拡大しているのは事実。
機体数は年々増加しているのです。
そこで各メーカーは新商品を投入しシェアを
広げています。
しかし、新商品を投入しても実際にはその商品の売上が
予想より低い時もあるのです。
2005年にデビューした大型飛行機エアバスA380は
当初1200機の受注を見込んでいました。
10年経って、現状は
・引き渡し就航済み:193機
・引き渡し予定:126機
となっています。
見込みの3割にも達していません。
現在日本ではまだ就航されていない状況。
全日空(ANA)が3機発注済みの状態です。
これは、大型機の需要が急速に小さくなった
からです。
就航路線が複雑化し大型機で一気に移動する
という需要が減っていったのです。
そのため、マーケット(市場)全体は拡大している
のにも関わらず大型機は見込みほど販売できなかった
わけですね。