【fjコンサルタンツ365日Blog:3325投稿目】
タクシー初乗りが引き下がってから
1年が経過しました。
都内大手タクシー4社の結果は、
・2kmまでの短距離利用回数:2割増(1,424万回)
・短距離の収入:6.2%増
という結果になっています。
この数値を見ると、成功したように見えます。
さらに詳細を見てみると、利用回数は4社とも
増加していますが、収入は明暗を分けたようです。
短距離の収入は、1社のみ大幅増、2社が1%増、
1社が2.7%の減収となっているのです。
価格の引き下げは利用顧客数は増加しますが
収入まで増加させるには確実ではありません。
これがジレンマです。
また、一旦下げた価格を戻すことは容易では
ありません。
顧客の賛同を得られにくいからです。
価格変更の原則は
・下げるのは簡単
・上げるのは容易ではない
・下げても増収につながるとはいえない
となります。
宅配便のクロネコヤマトは値上げによって
大口顧客の4割を失いました。
値上げによる離脱率はこれぐらいを
想定しなければならないということです。
経営において価格設定、価格変更は
最優先事項だといえます。
【出典】
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO26325890Q8A130C1TJ2000/