【fjコンサルタンツ365日Blog:3598投稿目】
レベニュー最大化とは
売上を最大にすることを
・レベニュー最大化(Revenue Maximization)
といいます。
よく例に出されるのがホテルや航空機。
もともと顧客に提供する数が限定しており
時間も限定されているビジネス。
売上を最大にするには
①稼働率を上げる
ことが求められます。
空室、空席を減らす努力をしているのです。
そのため、部屋数、席数以上の予約を
受け付けるというセオリーがあります。
キャンセル率を見込んで100%以上の
予約を受け付けるのです。
そのため見誤るとオーバーフローになる
こともあります。
部屋のグレードチェンジ、席のグレードアップは
そうしたことが原因です。
直前で安売りする
空室率を下げるためにホテルは直前になると
②安売り
をしてくることもあります。
特に予約がなかなか埋まにくい日曜日などは
ビジネスホテルが安くなるケースが目につきます。
高速バスなども直前になると激安になることが
あり、東京〜大阪の高速バスでは2,000円台と
いう料金があらわれることもあるのです。
3ヶ月前予約が安いケース
航空機などは3ヶ月前からの予約だと
安くなるケースがあります。
これは、ある一定数の席数を売ることで
売上を確保しておくのが狙いです。
ランニングコストである燃料代分を
こうした予約の売上で確保しておく
ということです。
ツアー会社にまとめて席数を売却するのも
同じような狙いがあります。
特に早朝便や最終便などで空席が見込まれる
便は特別な価格になることがあります。
値段を釣り上げる
最近は少し熱が冷めましたが一時期、都心では
ビジネスホテルが不足し、価格が高騰しました。
金曜日のビジネスホテル価格が通常1万円が
2万円〜3万円と上ったのです。
これもレベニュー最大化のひとつです。
限られた部屋数なので100%埋まって
しまえば最大化は値上げしか残されて
いません。
もともとツアー料金はハイシーズンに
なると2倍程度まで上がります。
これもほぼ100%の予約になるのが
見込まれるので値上げがされるのです。
高額グレードから引き渡す
電気自動車のテスラ社がレベニュー最大化を
行っています。
3万5千ドルのテスラ3が量産化になり予約者へ
引き渡しが始まっています。
テスラ社は初速の売上を最大化したいために
バッテーリー容量が大きいバージョン(5万5千ドル)の
車から引き渡すことを通知しています。
そうなるとはやく手に入れたい人は5万5千ドルの
バージョンへと移行して手に入れるようになるのです。
そのため初期売上が予想より増加する
ということです。
5万5千ドル/3万5千ドル→5割増になる可能性が
あるということです。
以上のように売上最大化は会社側である程度
コントロールできる領域です。
経営的に売上最大化を求める時期には必要な
施策のひとつだと感じます。