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回転

 

資本関係解消されコスト20%低減を要求され

1999年日産にカルロス・ゴーン氏が来ました。

日産の再生施策に取り組みんだ中で目立ったのは

「系列解体」です。

 

当時は「コミットメント」という言葉と合わせて

「系列解体」はインパクトがあったのを

記憶しています。

 

日本の自動車メーカーは部品供給してもらう

メーカーを「ケイレツ」という名で束ねて

いました。

 

安定した品質の部品を仕入れるための

手法だったわけです。

 

これをゴーン氏は一気に解体。

資本関係のある会社も資本関係を解消。

 

しかも3年間でコストを20%低減してほしいと

要求を突きつけたのです。

 

企業の再生では仕入れコストを20%下げるのは

教科書どおりの流れです。

 

しかし、その要求をいきなり突きつけられた

メーカーは青天の霹靂です。

 

ピンチをチャンスにした

こんな高い要求を突きつけられた会社の中には

販路を海外に求め、新規開拓を行っていった

企業もあるのです。

 

ドメスティックな状態だった企業がグローバル

な企業へと飛躍したわけです。

 

日産以外の自動車メーカーの品質基準や

納品基準を知り、そのレベルに自分たちを

昇華させていったということです。

 

結果3〜4倍の規模に

その結果、規模や顧客が3倍にもなったと

アナウンスしています。

 

しかも「ゴーン元会長のおかげで・・・」と

述べています。

 

環境は人をつくると言いますが、会社も

環境によって成長していきます。

 

厳しい環境でも得られるものがある

企業はこうした厳しい環境におかれると

経営存続のために必死になります。

 

新規顧客開拓を行い、新規エリアに進出し

新規商品を開発していきます。

 

現状維持からの脱皮が結果的に発生する

ことになるのです。

 

厳しい環境は経営者にとってはしんどい

時期ですが、実力が上がる時でもあるので

結果論としてはその「厳しい環境のおかげで

・・・」成長できるのです。

 

現状維持からの脱皮には環境変化が必要

こうして考えてみると現状維持から脱却

するのは外圧があると一気に進むことが

わかります。

 

逆に考えれば外圧がなければ現状維持から

外に出ることはないとも言えます。

 

振り返ればリーマン・ショックを経験した

経営者の中からその後大きく成長した人を

何人も見ています。

 

「あの時はしんどかった・・・」と今でも

言いますが、それだけのパワーをかけなければ

成長しなかったとも言えるでしょう。

 

「全力を出さなければ成長しない」という

ことを私はいつも言っていますが改めて

実感した次第です。

 

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