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消費支出が伸びていない

2018年10月の家計調査報告

消費についてピックアップして

確認してみます。

下記グラフは、2015年を100とした

消費支出のグラフ。

衝撃的なのはこの1年間で100を上回った

のは1度しかないという事実です。

2015年の時と比較して消費は伸びていない

事実もあるということをここでは押さえて

おかなければなりません。

 

では消費が伸びないのは、どのような

理由なのでしょうか。

 

収入が増えていない?

 

実収入の増減をあらわしたのが上記

グラフになります。

 

対前年同月比でプラスになったのは、

2018年は6月の一度しかありません。

 

今年2018年はほとんど前年割れして

いるのです。

収入が減少傾向にあれば消費マインドが

下がるのも納得できます。

 

では消費の内容はどうなのでしょうか。

支出の中で前年対比で減少が続いている

のが「教養娯楽」費です。

 

今年2018年は2月から前年割れが続いて

います。(9ヶ月連続減少)

 

教養娯楽費は必要経費ではないので

減らしやすい、増やしやすい項目です。

 

しかも今は無料で時間をつぶせることが

増えました。

 

スマホで無料動画、無料マンガ、無料ゲーム

など誰でも、どこでも、時間をつぶす

ことができるのです。

 

通勤風景から見える支出動向

通勤風景を観察するとこうした

消費動向が推測できます。

 

この数年、電車で書籍を読んでいる人を

見ていると「図書館の本」が多いことに

気が付きます。

 

そもそもスマホが普及し始めてから

本を読む人は電車の中で少なくなりましたが

その少なくなった人たちを見ても

「図書館の本」しか読んでいないのを見ると

書籍が売れないという事実も理解できます。

 

今年2018年に入って目につくのがスマホで

・マンガ

を読む人たちの増加です。

 

特に30代、40代がスマホでマンガを読む

ようになりました。

 

かなりの数で見かけるので普及が一気に

進んだと考えています。

 

書籍のマンガの売上げは減少しているのは

デジタル化によって古いマンガが無料に

なったことや無名のマンガ家の作品が

安価になったり、部分的に無料になって

いることが要因なのではないでしょうか。

 

もうひとつ、今年に入って増えたなあと

感じるのはスマホで動画(映画・ドラマ)を

見る人の増加です。

 

「これから帰るのに時間がかかりますね」

「いや、大丈夫。スマホに映画Download

してあるから。アマゾンプライムなら

・・・・」

といった会話を帰宅時間の駅のホームで

聞いたことがあります。

 

映画・ドラマが定額制になったことで

毎日見ても数百円で抑えられる時代に

なっています。

 

安心して毎日見ることができるのです。

中には、テレビより尖った内容のものも

あり楽しいことになっています。

(スポンサーがないのでどんな企画でも

作製することができるため)

 

こうした通勤時間をいかに過ごすかが

変化するだけで消費は変わります。

 

ゆくゆくは車の中が変わる

電車の中だけでなく、今後は通勤などの

クルマの中が変わると想像されています。

 

自動運転になれば運転していた時間が

空くからです。

 

その時間をどのように過ごすかによって

また消費活動が変化します。

 

この時間数は総合計すると大きな市場です。

どの企業がマーケット(市場)を占めて

いくのか今から楽しみです。