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無料ではなく0円

【fjコンサルタンツ365日Blog:3648投稿目】fjconsultants 藤原毅芳執筆

0円タクシーが登場

今月(2018年12月)に入りDeNA社(ディー・エヌ・エー社)が

「0円タクシー」

を開始しました。

期間限定のプロジェクトです。

50台で運用開始しています。

乗車料金はスポンサーの日清食品とDeNA(ディー・エヌ・エー)社が負担する仕組みです。

日清食品のラッピングタクシーを走らせることになるので日清食品には広告宣伝のメリットがあります。

DeNA(ディー・エヌ・エー)側にとってはタクシー配車アプリ「MOV」(モブ)の会員獲得につながるプロジェクトになっています。

0円タクシーに乗るためにはMOV(モブ)に登録しないと配車できない仕組みになっています。

この0円タクシー、インパクトは大変大きく話題になっていますし記憶に残るプロジェクトです。

ちなみに「無料タクシー」という表現をしていないのは理由があります。

あくまでもスポンサーが乗車料金を支払っているので無料ではないのです。

無料タクシーというネーミングではタクシー業界からの了解が得られないという背景もあると想像しています。

その点がネーミングの上手さだと感じます。

2018年5月に「移動を無料に」発表されていた

この0円タクシーのビジネスモデルはDeNA(ディー・エヌ・エー)社が初めてではありません。

すでに他社で発表されていたのです。

今年2018年5月に福岡の企業が同じようなビジネスモデルをクラウドファンディングで資金調達しているのです。

この会社は「移動を無料に」というキャッチフレーズで資金調達を行いました。

247名から5,000万円の資金を集めています。

ビジネスのスタート時期は2020年を予定しており日本の主要都市で展開する計画を立てています。

サービス内容は、タクシーを配車アプリで呼び寄せ、目的地に向かう途中に社内でディスプレイ等に表示されたお店、商品が流れるという仕組みです。

ディスプレイに表示されるお店や商品は乗車された顧客の関心がある内容が表示されるとなっています。

自動的に広告内容を変えられる仕組みということでしょう。

「0円タクシー」とほぼ同じビジネスモデルといえます。

先に発表したのは福岡の企業ですが真っ先に実現したのはDeNA(ディー・エヌ・エー)社ということになります。

真似されるリスク

ビジネスモデル自体には特許はありません。

なので問題はないのですが、ビジネスモデル実現までのスピードは大手企業の方が速いと感じました。

ビジネスは

①アイデアの段階

②試作、試行の段階

③量産、実用の段階

と3段階がありそれぞれの壁を超えて実現していきます。

今回の0円タクシーや移動無料というのは①のアイデアの段階では福岡の企業がいち早く公開しました。

ただ②の試行についてはDeNA社が実現してしまったことになります。

最後、③の実用の段階ではまた別の企業が成し遂げることも考えられます。

広告業界の企業が実現したり、タクシー会社が実現する可能性もないとは言えません。

こうした広告料で顧客の支払いを0円にするビジネスは他でも応用可能ですが、まだ実現しているところが少ないのも事実です。

どの時期に普及が実現するのかを今後も見ていきたいと思います。

藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。公式Webサイトhttps://www.fujiwaratakeyoshi.jp/