【fjコンサルタンツ365日Blog:3654投稿目】

あれも外部委託へ

奈良県奈良市に本店がある

株式会社南都銀行

がATMを部分的に外部委託する

という記事が出ていました。

 

外部委託先はセブン銀行

支店外にあるATM200台以上を

セブン銀行に一括委託するとのこと。

 

南都銀行のATMの4割を外部委託

するのを決断。

 

南都銀行がセブン銀行のATMを設置

することになります。

 

こうしたATMの外部委託によるコスト

削減は、自社設置のATMと比較して

ランニングコストが約半分にまで

減るようです。

 

削減できるコストは年間1億円以上を

目標としておりそのまま収益に反映

されることになります。

 

市場縮小の業界ほど外部委託が進む

市場が縮小する業界は経営統合など

会社同士が合体することにより余分な

コストを削減していくプロセスが取ら

れます。

 

銀行が合併した場合は、同じエリアに

ある支店が1つになり支店数が減少して

いきます。

 

合併というプロセスにより支店数減少を

減少させるきっかけになるということです。

 

ただ合併までは道のりが遠いので最初は

業務を部分的に外部委託する手法が選択

されます。

 

上記の南都銀行も統合という選択肢は

表明しておらず、まず業務委託から

決断した模様です。

今後どこでも外部委託が進む

今後は業務の外部委託は縮小市場だけに

限らずどこでも発生していきます。

 

目的のひとつはコスト削減です。

市場が縮小することにより収益源が減る

ことが予想されるので身軽な経営へと

変身させたいという意図です。

 

特に今まで自前所有、自前運営を行って

きた企業ほど転換期を迎えていると思い

ます。

 

「うちの社員がやらなくてもいいのでは?」

ということに気が付き始めた経営者が

増えていると予想されます。

 

部分的な業務の外部委託、アウトソーシング

は今後どこでも増えてくると考えています。 

まずはここから

経営の中で業務委託が可能な部分は

どこでしょうか。

 

経営者の方の会話の中でクローズ

アップされているのが経理業務。

 

まわりでも給与振込業務を外部委託

した企業やクラウド会計を利用する

会社が増えた1年でした。

 

この部分の業務委託はコスト削減だけ

でなく、経営者の精神的負担を減らす

効果もあり外部委託のスピードは来年

からも加速度を上げていくことでしょう。

 

経理の次は労務。

求人、面接、採用手続き、入社手続きなどの

業務が部分的に外部委託されていくと

予想しています。

 

この部分、企業にとっては規模を問わず

工数とコストが多大にかかっています。

 

これを外部に出すことでコストと手間が

削減できれば経営者は経営に専念できます。

 

まだ魅力的な外部委託サービスはあり

ませんがそのうちに出てくることでしょう。

 

このように経営において業務委託を

部分的に進めていくのは経営戦略のひとつです。

慎重に、かつ大胆に進めていく部分だと感じます。