【fjconsultants365日Blog:3674投稿目】〜1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移〜
自転車シェアサービスの会社が乱立した
中国の事例です。
もともと自転車利用が多い国でした。
そこに自転車のシェアサービスが広がり
参入する企業が乱立。
顧客は会員になって利用するのだが
最初に保証金を預けるシステム。
そのため企業にとっては参入障壁が
低く、実際に自転車シェアサービスに
参入した企業数は実に70社。
それが今、淘汰されようとしています。
ニュースで見るところによると倒産の
噂が出ている企業に保証金返金(解約)
の長蛇の列ができていると報道されて
います。
終幕か、と推測される事態になっています。
市場が飽和したという事実もありますが
自転車シェアの場合、想像以上にコストが
かかるという難点もあります。
自転車シェアの場合、乗り捨てが可能なので
自転車を会社側が移動させなければなりません。
このコストが思ったより負担が大きいのです。
そのため損益分岐点が計画より高くなって
いる企業も多かったのではないでしょうか。
参入障壁が低いと乱立する、その数は・・・
歴史を振り返ればわかりますが
・参入障壁が低い市場
には参入する企業が乱立する
傾向にあります。
ビジネスの歴史は繰り返しているのです。
これは日本でも同様です。
戦後のバイクメーカー200社あったのが
ご存知でしょうか。
バイクメーカーといっても自転車に
原動機を付けた原動機付自転車ですが
参入障壁が低くメーカーが乱立した
のです。
その後、バイクメーカーは4社に落ち着き
ました。
収斂されていったのです。
日本のバイクメーカーは
・200社→4社
となり、中国の自転車シェア会社は
何社に収斂していくのでしょうか。
・70社→?社
新規参入する市場の状態から推測
新規参入する市場が新しくできた
新規市場である時に参入障壁が低い
ビジネスではこうした乱立が当たり前の
ように発生します。
その数、50社〜200社が普通です。
(個人でできるビジネスの場合は参入する
人が数万人にもなることが普通です)
最初は市場が大きくなっているので
参入する会社が増加しますが、損益を
越えられる企業だけが残っていくので
結局のところ淘汰されていくのが
定跡です。
新規市場がおいしいとは限らない
市場が拡大傾向にある時には
新規参入をする企業が後を絶ちません。
新規参入を促すサービスの乱立し
参入障壁が低くなる傾向にあるのも
特徴です。
最近の日本ではシニア向けサービス市場が
拡大しているため異業種からの参入も
増えており乱立気味です。
ただここで安易に考えてほしくないのが
・競争激化
という点です。
拡大市場に異業種からの参入も増えている
時期には過当競争が発生するからです。
参入すれば仕事になるわけではないのです。
そこに優位性がなければ顧客から見離され
存在を継続することさえできなくなるのです。
新規市場に参入する時にも
・自社しかできない優位性
を確立してスタートさせることを忘れないで
いたいです。