【fjconsultants365日Blog:3675投稿目】〜1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移〜

単月での変化が未経験ゾーンだった

モーターの製造メーカーである日本電産の

記者会見が波紋を呼んでいます。

 

2019年3月期の決算予想を大幅に下方修正

してきました。

 

2018年11月に中国での自動車向け部品

生産が3割ダウン。

 

12月も同様な動き。

日本電産会長は記者会見で

「尋常ではない変化」

が発生したと発表。

 

46年間の経営経験の中で単月でこんなに

落ち込んだのははじめてだと語ったのです。

 

日本電産は常に強気の発言をされてきた

企業で業績も右肩上がりを続けている

優良企業のひとつ。

インパクトが大きい

そんな優良企業が早々に下方修正に

なったことはインパクトが大きい。

 

しかも

「この変化を甘くみてはいけない」

と発言されたので市場への警戒感は

一気に加速するでしょう。

 

「もっとわるくなればリーマンショックと

同じようなことに」

とも発言しているので4月以降の状況は

一気に変化するのが予想できます。

 

4月以降の予算に変化があるかも

大手企業は4月以降の予算組みが

決まりかけていますが、このニュースを

見て、変更する企業も増加すると

思います。

 

日本電産も

・工場の統廃合

・在庫廃却(旧式商品の)

を前倒しで行うことを言明しています。

 

大手企業の予算計画が変更になると

影響は小さくないでしょう。

海外からの火種によって左右される年

日本はいいかもしれないが海外からの

火種によって左右されるだろう、と

予想していましたが予想以上にはやい

段階で影響が出てきました。

 

中国は消費が一気に落ち込んでいます。

自動車販売、家電販売などは顕著です。

 

中国の場合、統計データの信用性が

低く、実体経済は見えにくいところが

あります。

 

しかし、日本電産のような企業で影響が

出たということは実際に景気ダウンが

急加速していると予想できます。

 

中国依存度が高い企業はこれから下方

修正が相次ぐのでしょう。

 

そこに関連する業界、企業は連鎖して

いきます。

 

経営でやっておくこと

こうした状況が推測される中、経営では

どのような対策が必要なのでしょうか。

 

日本電産会長は

「しゃがむ」

という表現をされました。

 

一旦しゃがんで景気回復時に一気にジャンプ

するということです。

 

経営では売上減に対応する準備をしておくこと

です。

 

その対策が落ち着けば、時間的余裕ができる

はずです。

 

時間的余裕ができれば、ジャンプという飛躍

のために投資ができます。

 

資金的には投資できないかもしれませんが

時間的投資が可能になるので今までできな

かったことに手をつけられます。

 

会社の実力を上げるタイミングが来る

ということです。

 

フリーズしている暇はない

あと、経営には停滞する期間はありま

せんのでフリーズしないことです。

 

急激な景気後退期に何もしないこと

だけは避けておきたいところ。

 

フリーズしないためにも何を準備して

おくかを時間をかけて考える時期に

来たのです。