【fjconsultants365日Blog:3,732投稿目】〜1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移〜fjコンサルタンツ藤原毅芳

買い物するのが面倒だ

「買い物をする」のは楽しい

それとも面倒?ですか。

 

以前、買い物するのが楽しいという層に

ついて書いたことがあります。

時間をかけて迷いたい

この一方で

『買い物するのが面倒』

という層の人がいるのです。

 

二極化の事例になりそうな内容です。

・商品が多すぎる

・選ぶ基準がわからない

といったことに負担を感じている人たち

のことです。

この「買い物が面倒だ」と感じる人たちの

感覚や価値観を見ていきたいと思います。

 

・なぜ面倒だと思っているのか?

・どこが面倒なのか?

・実際には何を頼りにしているのか?

を振り返りたいと思います。

 

商品が多すぎる・・・

「買おうと思ったら同じような

商品が多すぎて、、、」

「何を買ったらいいのかわからない」

といっ感想を聞いたことはないですか。

 

『商品が多すぎて選べない』という現象は

店頭でも発生しています。

同じジャンルの商品の種類を増やした方が

売り上げが伸びるだろうと予測して増やし

たところ、逆に売り上げが落ちることです。

 

顧客が「選べない」状況になってしまった

わけです。

商品数を増やしたことが逆効果になって

しまつた事例です。

 

ただ注意が必要なのは、商品数が少なすぎても

顧客は買わないということ。

 

その見極めは必要なのです。

 

選ぶ基準がわからない

「代わりに選んでもらえますか?」

「何を選んでいいのかわからないので」

という相談を受けることが多いです。

 

特に高額で機能が多い商品について

相談されます。

以前はパソコン、今はスマホでしょうか?

同じような商品ばかりのジャンルに多い

現象です。

 

機能、スペックも大差がなく数値を見ても

性能差が理解できないとか。

 

見た目のデザインも差があればいいのですが

売れている商品の追いかけで似たような

デザインに落ち着いたり。

 

結局のところ選ぶ基準は

・デザイン

とか、メーカー名の

・ブランド名

で落ち着いているように感じます。

 

相談された人も特殊な商品をすすめる

わけにもいかず、無難なところをすすめる

ものです。

 

ただデザインに関しては同じジャンルの中で

一択しかないのでは、と感じています。

 

2番目にデザインが良いということは

あまり感じないと思うのです。

 

ランキングに頼る理由

書店では「ランキング棚」の本しか売れない

という噂が流れたことがあります。

 

特に学生さんが本を選ぶ時にランキングの

本しか買わない、という現象です。

本棚

本を選ぶというのは、ある程度読書量

なければ成立しません。

 

そのため、数多い書籍の中から本を選ぶには

読書家の人に相談するか、書評を参考にする

ランキングに頼るしかないのです。

 

自分で選ぶということを放棄しているように

見えますが、自分で選ぶより効率の良い

手段を選んでいることになります。

 

ランキングが流行っているのは、商品の

数が多く、選ぶ能力を養うには時間が

かかる商品分野です。

 

こうして考えてみると、自社でランキングを

取り入れた方が有効性が高い会社も多いのでは

ないでしょうか。

口コミ、レビューに頼る理由

口コミ、レビューに頼る理由は

「損をしたくない」

「損をしない程度に選びたい」

という気持が強いからだと思います。

 

他の人が買っている、評価している

というのは、信用できる情報のひとつ

だと認識されています。

 

口コミがない、レビューが全くない、

というのは「大丈夫だろうか」と心配に

なるのが当たり前になっているということ。

 

商品自体の良い悪いをわからない状態で

まわりの人に質問できない状況のときは

口コミ、レビューが頼りです。

 

最近ではレビューなどにヤラセも多いのが特徴

でしょうか。

ヤラセのレビューも見抜く能力も高くなって

いるように感じます。

買い物は面倒な側面もある

このように振り返ってみると

買い物という行為は楽しめる反面、

楽しめなくてもいい場面もある

ということに気付かされます。

 

速く選びたいが高額なので躊躇する

こともありますし、こだわりのない

商品を買うのに数多い商品を見ると

買い物が面倒に見えてくるということ。

 

面倒に感じると買い物自体をやめて

しまうことも多いと予想されています。

 

こうした買い物時の顧客の複雑な心理を

場面ごとに切り出して考えることは

ビジネスをするうえでは不可欠だと感じます。