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規模に関わらず生産性の高い経営ができるかが社長の実力

規模に関わらず生産性の高い経営ができるかが社長の実力

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〜1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移〜fjコンサルタンツ藤原毅芳

経営者が知っておく規模と生産性の関係とは

生産性が低いと言われ続けている日本ですが生産性を上げる
明快な解決策が見えてこないのも現状です。

「生産性はほんとに向上するのか」と疑問を持っている人も
多いでしょう。
そう、今までに経験したことのない領域に突入しているのも
事実なのです。

テクノロジー、技術の導入によって、または設備投資によって
生産性を向上させようとする動きがあります。
ただ、これだけで生産性が本当に向上するかはまだ実証されて
いません。

今回はテクノロジーという視点ではなく、会社規模という視点から
生産性を考えていきたいと思います。

生産性が向上しない日本の原因とは

生産性が向上しない理由がなかなか見えてきません。
単純に商品を高い値段で売れば生産性が向上するのも確かです。

ただ値上げをするという事だけで生産性の問題は解決するのでしょうか。
根本的解決に至るのでしょうか。

生産性は仕事の内容、業界によって向上させることが無理だという
論調もあります。

生産性に対して打つ手がないと言う現状からフリーズしている会社も
あるのではないかと思います。
これも日本における生産性向上の原因のひとつだと考えています。

確実に言える事は生産性に対して何も行わないと会社が後退していく
という事実だけです。 
人手不足は今後も発生し続けると言われているので生産性を上げる事は
どの業界、どの会社にも課せられた課題になっています。

なぜ規模が関係するのか

「もともと生産性の低い業界が存在している」という前提で話をされて
いることがあります。
要するに「ウチの業界は致し方ない」「そもそも無理なんだよ」
といった論調です。

ここに明快な答えを出す人がいませんでした。
しかし、現在ではそれは前提自体がおかしいということが明確に
なりつつあるのです。

生産性の低くなる業界に中小企業が集中しているという仮説は
否定された

「日本人の勝算」デービット・アトキンソン

ということ。
さらに

農業以外のどの業界、どの分野ににおいても大企業の生産性が
高いこと、中小企業の生産性が低いことがわかった

「日本人の勝算」デービット・アトキンソン

と分析されています。
簡単にまとめると

  • 業界による特性は存在しないこと
  • 規模によって生産性の高さが関係していること

になります。
この2点の結論だけでも強烈な内容です。
上記の結論を言い換えると

  • どの業界でも生産性は向上する(ことが可能)
  • 規模が大きいと生産性が高い

となります。
この2点を私なりに解釈してみたいと思います。

どの業界でも生産性は向上するのか

どの業界でも生産性向上が可能なのか、という点に限って言えば
それは可能だと考えています。

これを証明するにはすべての業界において実績を出さなければ
ならないので現時点では推測の域から脱することはありません。

ただ、経営は「この業界だから」という考えて実践していると
成長がストップしてしまいます。

特有の条件、特有の環境、特有のルールがあるから「できない」と
考えてしまうのはあまりにも短絡的すぎると感じます。

経営は「可能性を追求するところ」です。
「○○ができない」と証明する場ではありません。

そうであるならば、生産性向上はあらゆる業界で可能だ、という
前提で進めた方が得策だと思うのです。
そう考えて行動すれば損することはないということです。

中小企業でも生産性向上は可能か

さて、問題は規模と生産性の関係。
会社規模が大きいほど生産性が高いということがデータから
導かれています。

では、規模が限定的な企業はどうすればいいのでしょうか。

  • ①規模を追求する
  • ②大企業並みの環境を整える

ということが浮かんできます。

素直に、導かれたデータを信じてひたすら規模を追求するのも
シンプルな戦略だと感じます。①
エネルギーのある経営者はここを目指してほしいと思います。

規模を狙わないとすれば、大規模な企業と同環境を整える②ことに
なります。
ここでいう大規模企業の環境とは

  • 1人当たりの設備環境
  • 教育システム

のことを指しています。
企業の規模が大きくなるほど、環境への投資額が増え、その結果
生産性が高いというのが骨子なのです。

中小企業も大企業並みに設備投資額を大きくし、スタッフ1人当たりの
設備環境が充実させることで実現できる、と読み替え可能です。

規模に関わらず、集中的に投資を続けられるかがカギになります。
大企業は余裕があるから投資ができると思われていますが、それだけで
片付けられるとも思いません。

中小企業では人や環境に対しての投資経験が少なく、投資することを
ためらっているケースもあるからです。

そんな投資より他のことにお金を使っているケースもよく見ます。
そのため生産性向上が根本から解決せずに先送りされているのです。

まとめ

今回は企業の規模という視点で生産性を考えてみました。
「生産性が高い企業は規模が大きい」と一刀両断された形なので
これを覆す事象が起こってもいいのではと考えています。

日本は日本なりに答えを出してもいいのではないでしょうか。
中小企業でも生産性が高いことを証明していくのも経営のひとつ
だと思います。
新しい道は自分たちでつくることができます。