【fjconsultants365日Blog:3,786投稿目】
~1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
空気感が変わりステージが上がる
1人が突破すると他も追随する
陸上100メートル短距離走。
サニブラウン・アブデル・ハキーム選手が10秒を
切りました。(2019年5月11日)
記録は9秒99。
日本では2人目。
1人目は桐生祥秀選手。
2017年9月に10秒を切る9秒98を出しました。
史上初の9秒台。
そこから1年8ヶ月で2人目が出たことになります。
日本の短距離100メートル走の記録は桐生選手が
更新するまで20年近く破られることがなく
停滞していた時期があります。
それが2017年から一気に開花したステージへ
駆け上がりました。
9秒台という大台に。
場の雰囲気が一変したのです。
今回のサニブラウン選手の記録は、「できない」から
「できるかも」が伝播したということ。
2017年に、「今後は次々と9秒台が出てくる」と予想していま
したがその通りになりそうです。

場の雰囲気をどこに持っていくか
空気が変わる、ということについて職場での空気感を
考えてみます。
場の雰囲気とは仕事では職場環境と呼ばれます。
そこに所属しているリーダー、スタッフが場を形成します。
オフィスの空気感。
オフィスの雰囲気がその瞬間の状況を醸し出します。
先日もあるオフィスに入った瞬間に違和感を覚えました。
以前の雰囲気から一変していたのです。
なぜ?
すると原因に気がつきました。
あるスタッフの顔つきが変わっていたのです。
わるい方向に。
そこのリーダーは気づいていない様子。
この場合、さらに悪化した後に気がつくパターン。
トラブルが起こってから発見されるパターンだと感じたのです。
場の雰囲気をどこに持っていくのか?
これはリーダーが決めること。
しかし、場を形成するのはリーダーひとりでは無理。
メンバーが変わらなければオフィスの雰囲気も変わりません。

ひと言が場を変えてしまう恐ろしさ
雰囲気は表情やしぐさから影響を与えることもありますが、
ひと言だけでオフィスを凍りつかせることもあります。
そんな場面に同席したいたことが何回かありますがいつも感じます。
ひと言で変わるんだ、ということ。
たったひと言を口から発した人は何気なく発している。
軽く言ったつもり。
あるいは冗談のつもり。
だから一瞬で場が凍りつくなんて思ってもいない。
まるで手品のよう。
0.5秒で舞台装置が反転するかのごとく。
反転後は取り返しがつかないことがほとんどです。
収拾がつかない。
収拾に時間がかかります。
半年以上はかかると思った方がいい。
それほどクサビを打ち込んだことになるのです。ひと言で。

まとめ
場は一瞬のうちに変わる。
人間はそういう動物。
そう思っていたほうがいい。
そうとらえておいて間違いはない。
経営において「言葉」「ことば」はリーダーの生命線。
ひと言で、プラスの雰囲気にもマイナスの雰囲気にも導くことができる。
そのためにもボキャブラリーは少ないより多い方が衝撃度を
大きく繰り出せます。
そのためにも日頃からボキャブラリーデータベースを貯めておくことが
ポイントだと感じます。
ボキャブラリーが豊富なリーダーは日頃からワンフレーズの言葉を
書き溜めています。
そんな小さな積み重ねが「場を変える」リーダーへと成長させる
ということです。