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~1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
リアルな研修は効果が大きい
「経験させるのに1年、覚えさせるのに3年はかかる」
これ、本当でしょうか。
入社してきたスタッフの教育は企業課題の中でも
大きなウェイトを占めています。
特に季節によって繁忙期や閑散期が大きく変動する仕事では
年間を通じて経験させなければならないと考えられてきました。
ただ、時間をかければかけるほどコストが増えていきます。
この問題、企業規模に関わらず発生しており、頭を抱える内容。
そんな中でテクノロジーがスタッフ教育の時間短縮を可能にする
事例が出ています。
今後、この分野は広がっていくでしょう。
事例をもとに考えてみたいと思います。
VR研修が有効
スタッフ教育にVR研修が取り入れられるようになりました。
まだ事例は少ないですが有効性は確かめられたようです。
上記動画は世界最大のスーパーマーケット「ウォルマート」で
利用されているVR研修。
スタッフの人数だけでも世界中で200万人を超えています。
2018年から本格的にVR研修(VRトレーニング)を採用しています。
そのスタッフ教育にVR研修を取り入れた理由があります。
ウォルマートは年末に大きなセールを行います。
その忙しさを未経験のスタッフは不安を抱き、大きなストレスと
なります。
こればかりは経験しないとわからない、とされてきました。
いくら口頭で、映像で説明しても実感できない領域だったのです。
もしくは集合研修では限界があったのです。
この分野をVR(仮想現実)技術を使って体験させてしまうのがVR研修の目的。
VRによってリアルな経験にしてしまうのです。
そうすることで未経験だったセール時の仕事が経験している
仕事へと変換。
落ち着いて取り組めるということ。
研修のパフォーマンスも高い実績が出ており約2万台のVRを
導入しています。
安全教育
他にもVRトレーニングは「安全教育」にも使われており
有効性が確認されています。
企業の安全教育は事故災害の事例研修をしています。
しかし、書面で書かれた報告書では写真、文章だけなので
頭でわかったつもりになることがあります。
これをVRでトレーニングすると仮想現実があたかも現実と重なり
事故災害が追体験できるのです。
追体験すると実際の経験値とほぼ等しくなるので、次回からは
事故災害が発生するであろう場面を予測することが可能。
そのため安全教育では効果が大きいのです。
まとめ
VR研修、VRトレーニングは有効なのは理解できました。
あとは導入費用の問題だけです。
高額なものは広がりません。
価格が現在のリアル研修と比較して同額以下になったときに
一気に普及すると予想しています。
またネット上で行われているeラーニングもVRへと移行するのでは
ないでしょうか。
バーチャル空間で研修が行われることは将来は普通になると
思われます。
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