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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
プランAかプランBか
「景気がいいので・・・・」
「たまたま受注が続いているから・・・」
と現在の状況から将来を楽観視することが経営の場面でも
あります。
しかし、将来は現在の環境と何らつながりはありません。
関連性がないのです。
同じ文脈上に将来があると考えている人がいますが
わたしはそう思いません。
経営においては、将来予測を「良い将来」と「芳しくない将来」の
両極端に分けて準備しておくことだと感じます。
最近の動向から将来予測をしていきたいと思います。
それによって経営計画のプランAなのかプランBなのかを
判断していきたいと思います。
幼児教育無償化制度
5月10日に「幼児教育無償化」が決定しました。(法案可決)
この幼児教育無償化の財源が
「2019 年 10 月に予定される消費税率 10%への引き上げによる財源
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/free_ed/houshin.pdf
を活用する」(内閣府)
となっており、このとき消費税アップは実質確約されたと言われて
いました。
衆参同日選挙が見送りか
本日の日経新聞朝刊では
「衆参同日選、見送り強まる」
(日本経済新聞朝刊)https://www.nikkei.com/article/DGKKZO45879180Z00C19A6MM8000/
とあり、消費税延期のきっかけになる衆参同日選挙が見送りだろうと
報道されています。
これらのことから消費税アップは予定通り10月から行われるという
予想が強まっています。
消費税アップを前提とした予想、計画へ
そうなると、「消費税アップ」を前提としたシナリオを
ここではチョイスすることになります。
消費税アップの前の駆け込み、消費税アップ後の消費冷え込みを
織り込んでおく必要があるということです。
深刻なのは消費税アップ後の景気
ある程度予想が出ているので知っている人は知っていますが
消費税アップ後の景気は深刻な状況になりそうです。
心理的に「消費意欲が冷める」のです。
しかも一気に。
これが景気に大きく影響を与えます。
消費税アップ前に高額商品の購入を決断する人ほど、消費税アップ後は
消費意欲が落ち着いてしまう。
いったん冬眠状態になってしまうのです。
その冬眠状態が長ければ長いほど景気が再度上向くまでに時間を
要します。
消費は一気に使えば使うほど、その後が急落します。
GW10連休はよかったが・・・
今年のゴールデンウィーク10連休は消費が伸びました。
そこだけ報告されています。
しかし、ゴールデンウィーク後の消費については言及されていません。
実は飲食業などではゴールデンウィーク後はいったん下がっています。
ゴールデンウィークで消費したので、その後は「控えよう」という
意識が強くなるのです。
これが消費者心理。
同じようなことが消費税アップ後にも起こるのです。
まとめ
再度、経営計画を見直す時期です。
何をするかといえば、経営計画のシミュレーションを増やすこと。
選択肢を増やしておくことです。
消費税アップが既定路線だと考えてその後のことを考えておくこと。
できれば3年後までシミュレートしたいところです。
楽観的に考えていると3年後はありません。
経営者の今年の夏休みの宿題になりそうです。