【fjconsultants365日Blog:3,835投稿目】
~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
ぜんぜんやらないんです
最近、リーダーが同じことを言っているように感じる。
「言ってもやらないんです」
「何度言ってもやってくれないんです」
「言ってはいるんですができていない」
と同じ悩みで嘆いている。
どうしてこんなことが頻繁に起こっているのか?
わかるだろうか。
こうした嘆きが発生している原因はいくつか考えられるが
特徴としては
・リーダーのモチベーションが高い
・スタッフ側が自分の意見を持っている
ことがあげらる。
ただ景気がよい会社、右肩上がりの会社でも頻発して
いるのを見るとリーダーというよりはスタッフのノンビリさが
原因のひとつと言えます。
さて、この問題、どうすればいいのでしょうか。
リーダーとスタッフの落差が激しいので簡単にはいきません。
リーダーが空回りしているのが現状なのです。
攻略法を考えていきます。
経営が甘くなっていないか
この問題、リーダーの問題として考えていくと狭すぎる。
というのも、そもそもスタッフがノンビリしているのは
リーダーだけの問題だけでなく経営の問題でもあるからです。
今まで経営トップの言動を見てきて思うことは経営者自身が
「ゆるむ」瞬間があるということ。
言動にゆるみが出るので、そんな年は業績が停滞します。
そんな言動を見た瞬間に停滞を予測して現実になったことが
あります。
スタッフが「ノンビリしてもいい」「マイペースでいい」と
思い出すような経営トップの言動は控えたい。
まずそこからスタートしたいです。
たまに怒っても改善しない
「言ってもやってくれない」
という状態が続くリーダーは言うことをあきらめる。
言ってもやってくれないのなら言わない。
でも状況は改善されない。
そうするとたまに怒る。
そうするとスタッフも動き出す。
そのときだけは。
また時間が経つとやらなくなる。
そんな繰り返しがつづく。
ではどうすればいいのか。
人は多面性があり複雑系
言っても動いてくれない、と言うリーダーは
スタッフのことを決めつけてはいないだろうか。
スタッフも人間。
多面性があり複雑である。
時間とともに性格も変わるし言動も変化する。
察知する
だからこそ、察知してほしい。
自分のスタッフぐらい自分で察知すること。
人数が多い少ないは関係ない。
自分の目で見て、話しをした一次情報で察知して
いくことです。
日報を見ているだけで気がつくこともあります。
報告や日報の内容でも変化に気が付きます。
報告や日報を出すタイミングによっても察知することは
可能です。
それくらい繊細でいてほしい。
そうでなければ人が動いてくれるということはありえない。
そのように考えることです。
決めつけた言動は控える
人は自分のことを「決めつけられる」ことを嫌う。
たとえば、よく血液型論争でもめることがあります。
「血液型によって傾向がある」
という意見と
「血液型とは関連がない」
「たった4つのタイプに分けるのはおかしい」
という論争。
酒のつまみとしてはおもしろい話題ですが、血液型で
判断されたくない側はかなり真剣。
根拠なく「決めつけられたくない」という気持ちが
前面に出てきます。
仕事でも同様。
過去はこうだから「あなたはできません」と言われれば
心外だ、受け入れられないとなるでしょう。
「あなたにはムリです」と言われても同じ。
「どうして?」と感じるにちがいありません。
そこに根拠があれば問題ありませんが、根拠が説明できない
場合は何も受け入れてもらえないのです。
この部分、繊細なところなので慎重に話しをするべきです。
まとめ
言っても動いてくれないのはお互いの理解不足。
どちらが良い、わるいではありません。
リーダーも鈍感すぎる、にぶい、気がついていない、
説明不足、あきらめていることが要因。
スタッフも、関心がない、知らない、理解しない
ことが要因。
リーダーとスタッフで深い話しができないのなら
仲介する人が必要なときもあります。
ここで注意したいのは、機械的に行わないこと。
時間をかけながら進めること。
リーダーはスタッフをコントロールしようとしないこと。
コントロールなんてできません。
そこからスタートすることです。
「めんどうだなあ」と感じるリーダーはまだ実力不足。
自分が自分というリーダーから同じことをされたら
嫌がるはず。
丁寧に接してほしいと感じるはず。
自分がスタッフの立場でしてほしいことをリーダーとして
してあげることだけです。