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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
食品廃棄の実態から振り返る
食品の廃棄問題の実情を知る人が増えてきています。
メディアも取り上げるようになりました。
ようやくですが認知が広がっているように感じます。
実際に食品廃棄の実態はどうなのか振り返ってみると
食品廃棄物等:2,759万トン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/4.html
となっており、その内訳は
- 事業系食品廃棄物等:1,970万トン(71%)
- 家庭系食品廃棄物等:789万トン(29%)
になっています。
この食品廃棄物の量は全体の食用仕向量8,088万トンの実に
34%となっており数値上では1/3が廃棄されていることになります。
廃棄要因は「食べ残し」が半数を占めているというアンケート調査もあり、
原因を深く追求されているかは疑問が残ります。
このような食品廃棄の問題を技術進化によって解決できるのではないか
という動きが出ています。
こうした動きは注目しています。
社会問題をクリアする技術は世の中を進化させると思います。
その事例を取り上げてみたいと思います。
フードテックとは
フードテックとは、「フードfood」と「テクノロジーtechnology」を
組み合わせた造語。
食品と技術の融合によって新しいビジネスが展開されることです。
新しい調理法と解釈されることもあります。
植物工場や人工肉、細胞培養まで網羅しています。
幅広い概念で使われている言葉です。
今回はそれ以外の部分に焦点を当ててみたいと思います。
フードテックの可能性が想像以上に
食品廃棄をテクノロジーが解決する。
するかもしれない。
そんな部分から考えてみます。
食品廃棄の問題は食べられる期間が限られており、期間が短いこと。
機会ロスを減らすには、食べられる期間を長くすることです。
通常では冷凍技術が想像されます。
しかし、そこには多額な設備投資が必要。
それ以外には方法がないのでしょうか。
注目の技術:長持ちさせる
食材を長持ちさせる技術が出てきています。
たとえば、野菜シート。
野菜をペースト状にしてシートの形に加工。
つなぎは寒天。
添加物なし、化学調味料なし、常温で2年持つ食品です。
http://www.independents.jp/article/item001558
規格外の野菜を活用できることがメリット。
しかも常温長期保存が可能なので無駄がなくなる。
捨てることが極端に減少するのです。
まとめ
今後、食品は飛躍的に変化、革新していきます。
食料が不足するかもしれないという状況を解決するために
人工肉、細胞培養などで代用食品をつくる流れ。
もう一つは今回取り上げた食品廃棄を減らす流れ。
どれも大きな解決策はまだ出てきていません。
今後、飛躍することを期待しながら注目したい部分です。