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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

またひとつ進んだ

「アフターデジタル」という単語が広まりつつあります。
アフターがあるならビフォーももちろんあります。
「ビフォーデジタル」と呼ばれています。

こうした言葉はどちらでもいいのですが、それが指している
考え方、概念は知っておいて損はありません。
というのも、数年後には当たり前になっているからです。
まずは知ること、そこからです。

スマホ

amazon4-star

amazon4-star

https://www.amazon.com/amazon-4-star/b/?node=17988552011

amazonが米国でリアル店舗をスタートしている。
コンビニスタイルのAmazon Goではない。
違うコンセプトの店舗。

店舗名は「amazon4-star」。
4つの星と店名にあるように、この店で置いてある商品は
すべてアマゾンレビューが星4つ以上の商品のみ。
ほかにも人気が出てきた商品や新商品、トレンドの商品が
並べられています。

ジャンルは書籍に限らず、家電、アパレル、PC、スマホ、ゲームなど
人気のカテゴリーを網羅しています。


1号店は2018年9月にオープンしており、現在4店舗。
まだ実験段階ですが各地に着々と出しています。

どうしてリアル店舗なのか

なぜリアル店舗を展開するのか。
通販の会社はウェブ上だけで完結すればいいのではないか、
と考えがちです。

しかし、デジタル系の企業はそんなことを今は考えていません。
ウェブ上もリアル店舗も同じ扱いをしています。
なぜか?

デジタル企業が最終ゴールとしているのは、商品を販売すること
ではなくなっているのです。
最終ゴールは、顧客の動き、行動をデジタルで把握したいと
考えています。
ココ重要です。

単に人気の商品を並べた店舗をマネをしてつくってもあまり
意味がない。
形をマネしても裏側の真意を知らなければ意味がないのです。

アマゾンは、おそらく店舗のカメラから顧客の動き、行動を
データ化しています。
アマゾン・ゴーというコンビニで培ったスキルをこの店舗で
発揮していると予想しています。

WEB上は顧客がクリックした動きをデータ化することで
顧客行動を把握することが可能。
リアル店舗でも同じことができればリアル店舗もWEB上と
同じ役割を持たせることができるのです。

ということは、こうしたリアル店舗を増やしていけばWEB上に
来ない顧客層の行動も取り込めることができる。
そう考えているのです。

都心

顧客はWEBでも店舗でも同じように買うことができる

顧客側もメリットがあります。
WEB上の会員メリットをリアル店舗でも活かせるのです。
アマゾンは最安値を常に狙っています。
リアル店舗でも会員特価を得られることができるようになっており
ストレスを感じません。

ストレスがなくなると、
顧客は気分に応じて、WEBで購入したり、店舗で購入したり、
店舗では購入手続きだけして宅配で届けてもらったりすることが
自由に選ぶことができる。
自由気ままに買い物ができるのです。

これがWEB店舗とリアル店舗がシームレスになった状態。
ここまで作り上げなければデジタル化されたと言わなくなるのです。

まとめ

WEB上の店舗とリアル店舗が融合した状態を
「アフターデジタル」
と呼ぶようになってきました。

概念は学ぶべきものがあり、取り入れるべき内容だと
感じています。

原則は、販売する側はデジタル情報を集めたい、顧客は自由気ままに
買い物したい、ということ。
ここを押さえておくことです。