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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

人手不足から発生する課題の対処

人手不足の問題。
中小企業で直面している企業が増えています。
不足にも種類がありますが、

①仕事量が増えて不足する場合
②欠員が出て不足する場合


の2種類に分けられます。
そのとき、どのように対処すればよいのでしょうか。
特にリーダーの判断がその後の業績を決定してしまいます。
その点を具体的に考えてみたいと思います。

森

仕事量が増えていて・・・

部署によっては仕事量が急増しているところがあります。
ビジネスが広がっている会社もありますが、部署の統廃合により
一人当たりの仕事量が急増するケースもあるようです。

こんなとき、スタッフやメンバーからリーダーは厳しい指摘を
されることがあります。
リーダーがスタッフから詰められる場面です。
「こんな状態でどうやって終わらせるのですか」
「人が足らない状態でできるわけありません」
といった状態。

こんな状態でリーダーはどのような返答をしているのでしょうか。

必ず楽になるから、楽にするから

あるリーダーは
「必ず楽になるから・・・」
「必ず楽にするから・・・」
と返答していました。

なんとかするから待ってほしい、とこたえていたのです。
その後、どうなったか。
リーダー1人の力では状況を変えることができずそのままの
状態で時間が過ぎ去ってしまったのです。

当然ですがリーダーのところにまたスタッフから厳しい指摘が
入ります。
リーダーは答えに窮して黙ってしまったのです。
このリーダーは何を間違えたのでしょうか。
どうすればよかったのでしょうか。

何が起こっても後退させるな

ひとつめの間違いは、いきなり後退させたこと。
「楽にする」と空手形を出して、現状後退を肯定したことが
間違いです。
その場だけの対処をしてしまい、根本から解決することに
ならなかった。
また、スタッフを巻き込んで解決方法を探すのではなく、
単に自分でなんとかすると抱え込んでしまったことが
間違いなのです。

この場合は、何が起こっても後退させないこと、がポイントになります。

全員で解決方法を探る

人手不足の問題をリーダーだけで解決するには無理がある
場合があります。
そのため、スタッフ全員の協力が必要。
そこでリーダーは厳しい指摘があったときに、リーダーとして
取り組むことを宣言しながら、スタッフにも解決を求めることが
ここでは大切なことになります。

大きな課題に対してスタッフを巻き込んで解決へ向かう、のが
正解です。

yokohama

急な欠員が出てしまった

退職は突然やってきます。
こればかりは避けることができません。
欠員が来月から発生する、ということがどの企業、
どの部署でも発生するということ。

そんなとき、リーダーがどのように対処するかは
その後の結果に大きく左右していきます。

yokohama

採用して教育しても時間がかかるはず

欠員が出てしまったら、人財を補充するしかなりません。
しかし、採用、教育をして1人前の結果を出すまでに時間が
かかります。

技術がもとめられる職種では、はやくても半年間〜1年間程度は
かかるのではないでしょうか。

そんなときにリーダーが
「欠員が出るから致し方ない。目標の下方修正をお願いしてくる」
と発言したらどうなるでしょうか。
その部署のメンバーはどう感じるでしょうか。

この場合、下方修正を決断するのははやすぎます。
まずは欠員が出た状態で目標設定を維持できる方法がないのか
考えるべきなのです。

欠員を理由にしない

欠員を理由にして目標を下げるリーダーが変化する世の中に
対応できると思いません。

まずは欠員が生じても目標をクリアできるかどうかをスタッフと
話し合うべきです。
そのとき、大きく戦略転換することも選択肢のひとつです。

人の手に頼らないで結果を出せる部分を増やせるのか。
そこを考えていくのです。

そうすれば、人員が減少しても売上が現状維持で生産性向上へと
つながる可能性もあるからです。

まとめ

今後、リーダーの姿勢が問われます。
真のリーダーだけ残ることになるでしょう。

後退させない、という方向性のもとに解決策を探ることができる
リーダーが結果を出していく世界になると考えています。

あらためてリーダーの姿勢が問われる時期に来ているということです。