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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
あっ、と後から気がついても遅い
経営では後から
「やっておけばよかった」
「スタートさせればよかった」
「手をつけていたなら今ごろは」
と悔やむことがあります。
これ、防ぐことはできるのでしょうか。
完全に防ぐことはできないとしても、悔やむ率を下げることは
できるのでしょうか。
その点を「可能性」というキーワードをもとに考えてみます。
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可能性に気がつかない
「あのとき、値上げしておけばよかったのではないか」と
後から気がつくケースがあります。
他社の動向に気がつかないケース。
可能性があったにもかかわらず気がつかずに機会損失というパターンです。
常に他社動向をキャッチしておけばそんなミスは起こらなかった。
しかし、可能性を探るための観測を怠っているとこのようなことが
発生してしまうのです。
ビジネスでは鈍感なアンテナでは可能性に気がつかないのです。
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可能性を無視する
「そんなの無理」
と可能性に気がついていたのに無視してしまうことがあります。
「できない」と感じ、見ないようにしてしまうのです。
無理だと思ったことも、他社が実践してしまい顧客を多数つかんで
しまったら、せっかくのチャンスを失います。
ベテランのミス、玄人のミスによくありがちなこと。
過去の経験にとらわれて、過去と同じ判断をしていたのです。
無理という判断。
その時は間違いではなかったのですが結局のところ後から振り
返れば判断ミスとなるのです。
目の前に見えていた可能性を無視してしまったケースです。
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可能性を軽く見ていた
「また大丈夫」
「そのうちやればいいから」
と可能性を軽く見ていたケースがあります。
「やろうと思えばいつでもできるから」と考えていたのです。
そんなときほど他社がスピードアップして、追いつけない状態に
陥ってしまうことがあるのです。
新サービス導入のときに発生しやすいケースです。
様子を見ておこう、と考えせっかくの可能性を無くしてしまうのです。
新サービス導入で躊躇してしまうのは、全社展開するには負荷が
かかるので先送りにしてしまうからです。
可能性をロスしないためには、部分的にテスト導入しておくこと。
部分的に試すことなのです。
そうしておけば大幅に出遅れることはありません。
ビジネスでは先走り過ぎぐらいがちょうどいいこともあると
いうことです。
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まとめ
結論としては
「可能性の無視は最大の戦略ミスである」
ということ。
可能性を逃してしまうことは経営では避けたい。
逃してしまうことは人災と言えるからです。
経営者、リーダーの仕事は言い換えると「可能性の探究」と
言えるでしょう。
そこにフォーカスすること、集中することだと思います。