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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

ダメパターンから学ぶ

優秀なリーダーの話しはよく目にしますが、
このリーダーダメでしょ、
という話しはあまり見かけない。

そのような内容はスタッフが盛り上がるがリーダー自身は
「見たくない現実」
なのかもしれない。

とはいっても、失敗事例の方が学びが大きいのでリーダーの
ダメパターンを取り上げてみます。
これをネタに話し合いするのもいいですし、自分を振り返る
きっかけにすることもできると思います。

メッセンジャーリーダー

メッセンジャーとは「単なる伝え役」のリーダー。
伝言役。

経営者の言ったことを
「社長がこう言っている」
と伝言ゲームだけをしているリーダー。

今の世の中、メールやグループウェアを使えば同時に何人でも
伝えることはできる。
ということは、リーダーが単なるメッセンジャーでは、リーダーと
しての存在意味がない。

ではどうすればリーダーの価値があるのか?伝えるだけでなく、
その背景、意図、意味を噛み砕いて伝える。
さらには、具体的な行動レベルまで落とし込んで説明ができること。

結果、成果が出ること。
それがリーダーの役割。
伝えるだけのリーダーはいなくてもいい。
そんな時代なのにまだメッセンジャーリーダーは存在してます。

防波堤リーダー

「みなさんを私が守ります」と宣言するリーダー。
会社側(経営側)からメンバーを守るポジションを自分の価値だと
決めている。

これ、そもそもがおかしい。
会社側(経営側)を敵とみなしている。
会社組織はワンチームであり、運命共同体。敵対する必要はないはず。
不当なことが発生したときは敵対関係になるのは理解できますが
何も発生していない段階から「私が守る」と発言するのは理解できない行為。

このタイプのリーダーが成果を上げることは少ない。
成果を出さなくても「会社側がわるい」と言い張るからです。
今はこのようなことを言うリーダーは少なくなったと感じています。

溢れる

自己中心リーダー

「そうだよな、わかるよ。でも、、、」とメンバーの意見を
傾聴するのだが結局のところ自分の意見を押し通すリーダーがいる。

それを何度か繰り返すとメンバーは何も言わなくなる。
「あの人(リーダー)、自分のことが中心だよな」
と評価されていく。

リーダーに求められるのは【正しいジャッジ(判断)】です。
意見を聞くときに特定の答えを用意せず、内容を聞きながら判断していく。

ときにはリーダー自身が間違えているときもあるはず。
そんな謙虚、公平な態度が求められている。
にもかかわらず、最初から自分の意見を通すことだけを考えている
リーダーが自己中心型。

ミーティングのファシリテーションをさせるとすぐに露呈してしまう。
最後は自分の意見を言って強引に結論を出しているから。

参加しているメンバーは全員そのことに気がつく。納得しない。
しかしリーダーだけは気付いていない。

リーダーが歳上部下のいるチームを率いるときに起きることもあります。
そう感じる現象です。

まとめ

今回は3つパターンで解説しましたが、このパターンのリーダーに
陥るとメンバーから信用が落ちていき最後にはリーダーを自ら降りる
ことになります。

チーム運営がフリーズするからです。
だれも動いてくれない。
そんな状況に徐々に陥っていきます。

まずはそうならないことから。
リーダーの立ち位置として、この3パターンには行かないこと。
そこからです。