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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
先が見えると楽しくない?
「先が見えているときは実は楽しくない」と言う人がいます。
結果が見えてしまうからです。
ビジネスだと予想通りの結果が出るので、ある意味
マンネリ化してしまうのです。
ヒトは同じ現象に対しては「飽きる」というプログラムが
組まれています。
「慣れ」というプログラムです。
当たり前のように感じ、そこに対して熱量を発生させないように
プログラムされているのです。
これはエネルギー温存のためです。
脳が消費するエネルギーを低くするためのプログラム。
それが「慣れ」であり「飽き」なのです。
これからはエネルギーが必要
これからは「激動」の時代。
世界中が停止している状態は80年前の戦時中以来の現象。
そう考えると最近の過去の経験は当てにならないかもしれません。
先が見えない時間が増えていく。
そうなると先が見えている状態と違って「エネルギーが必要」になります。
・エネルギーが強い
・エネルギーが多い
人が前面に出てきます。
エネルギーの強い人の人数が多い企業が先頭を走りそうです。
「先が見えない」ほど燃えるタイプの人財がいる企業は
このマイナスの状況をチャンスにかえて飛躍していくでしょう。
もしくは、飛躍のための準備をしていくでしょう。
舗装路から悪路へ
先が見えないときに燃えるタイプの人は今までの率先者と
違う場合があります。
今まで成績上位者が突っ走るわけではないのです。
というのも、先が見えるときは、例えると
舗装道路を走っている状態。
その道を高速で走る人が成績上位でした。
これがいきなり悪路に変わったのです。
オフロード走行が必要になったわけです。
舗装路を高速で走るスキルとノウハウは悪路では通用しません。
悪路は一寸先が闇。
見えない悪路を予想し、さらに瞬時に対応する力が
求められます。
そうなると排気量の大きいエンジンがあるだけでは乗り越え
られません。
軽自動車であっても四輪駆動車のジムニーのようなクルマのほうが
適している場合もあるのです。
組織に置き換えると、組織の規模が大きいだけでは通用しない。
悪路対応できる機能が求められるのです。
まとめ
舗装路と悪路という例え話をしましたが、プールと海で
泳ぐのも同じような内容です。
プールで泳ぐのは得意で速い人も、波があり潮流がある海では
泳ぐのは得意ではありません。
波への対応、潮流への対応が未経験だからです。
プールでの泳ぎ方と海における泳ぎ方は似ていますが全く違うのです。
これからは、このように
・舗装路から悪路へ
・プールから海へ
という環境変化が起こりました。
求められる組織機能が変化しているのを認識したいです。