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経営における8個の危機を考えてみる

経営における8個の危機を考えてみる

【fjconsultants365日Blog:4,104投稿目】
~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

分けて考える

株価が乱高下しています。
1日の変動幅が大きい。
為替も短期間に変動しています。
これだけを見ると、「金融危機」になっていると
実感します。

今回、新型コロナウイルスによる世界中を巻き込んだ状況は
どのように捉えればいいのでしょうか。
単なる「金融危機」なのか。
他にも危機的な状況があるのか。

その点を考えてみたいと思います。

バス トラック

何が危機なのか

危機といっても種類があります。
金融危機だけを考えていると今回は見誤ります。
なので、状況を分けて考えてみます。
種類としては下記の8種類になるのではないでしょうか。

・金融危機
・消費危機
・流通危機
・移動危機
・製造危機
・稼働危機
・機会危機
・モチベーション危機
・失業危機


ひとつずつ見ていきます。

飛行機

金融危機

金融危機は株価の下落にはじまり連鎖反応を起こしています。
株価だけではなく債券も連動して下落しており、為替も
不安定な状況。

過去の事例が成立しておらず混乱しています。
この状況は、今のところ株や債券に関わる人だけが影響を
受けていますが、5月ごろから大型倒産が出てくると
一気に影響を受ける人が増加。

連鎖倒産も引き起こすことになるでしょう。

失業危機

日本では現在レイオフはほとんどニュースに出ていませんが
米国では都市封鎖の前に一気に社員をレイオフしています。
失業手当の申請が1週間で300万件を超えており過去最高。
過去の最高件数の5倍にまで到達しています。

日本ではレイオフがなかなかできないため米国と同じ状況には
なりませんが、倒産・廃業してしまうと失業者が増えます。
夏以降に失業者が増加すると思われます。

消費危機

消費危機は新型コロナウイルス以前から始まっていました。
消費税が10%になった10月以降の消費は下がっていたのです。
10月以降は
消費税アップ

台風

暖冬

新型コロナウイルス

とマイナス要因が続いていたのです。

新型コロナウイルスが消費を下げていたのではなく
消費が減退傾向にあった中にさらに大きく新型コロナウイルスが
発生した状況。

そのため、消費しない習慣が定着しそうです。
今までの集客では通用しないサイクルに突入したといってもいいでしょう。

その反面、急激に売上が伸びているジャンルもあります。
外出できないため家での消費(巣ごもり消費)は増えています。
食料・食事に関しては、スーパーマーケットやテイクアウト、
宅配の売上は増加。
ただ外食業界の売上が移動しただけと捉えています。
食料・食事の消費が増えているわけではありません。

流通危機

海外との流通が途絶えています。
国内の流通は問題ありませんが、海外へ輸出する、
海外から輸入する流通がストップ。

商品が入ってきません。
商品を輸出できない。
この危機、今より先に大きな影響が出てきます。
海外とビジネスをしている企業活動が止まっているのです。
影響が出ないわけがありません。

製造危機

流通と関連して製造がストップしています。
海外から部品、資材、が入ってきません。
部品が揃わなければ製造は不可能。

消費が減退しているので過剰在庫を抱えないためにも
製造を休止するのは施策のひとつですが、売れる商品の
製造までもストップ
してしまうと製造業は利益の源泉を
失ってしまいます。

深刻な危機だと捉えています。

移動危機

移動したくてもできない。
海外への渡航は不可能になりました。
毎月海外の支店や小会社、工場へと渡航していたスタッフが
日本で仕事をしています。

移動ができない分、遠隔で仕事ができれば問題は起こりません。
しかし、完璧に同じ仕事が遠隔ではできないので抜け落ちる点は
出てきています。

いわゆるビジネスの稼働率が全体的に下がっているのです。
国内移動も同じです。
国内出張が減少。
実際は半減しています

東京への出張も、地方への出張も半分止まっている。
ということは、稼働率も大幅に下がっている可能性があるのです。
その影響が今後どこまで出てくるのか、いつ頃あらわれるのか、を
予想しておかなければなりません。
今から半年後の9月頃に影響が出てくると予測しています。

機会危機

移動がなくなり、商談の機会が減っています。
都内でも大手企業は打合せも中止になっています。
そのため、新規商談機会がなくなっているのが現状です。

新規商談は受注後の打合せと違って対面でなければ進まない。
新規商談が進まないとなれば今後の経済活動は大幅減少するしか
ありません。

展示会、イベントが中止になっているのも同様です。
集客手段が消滅しました。
次の売上見込も立たない状況です。

新規商談の機会が失われるというのは即売上減少につながります
新規商談から売上に至る期間は3ヶ月〜6ヶ月かかります。
ということは、5月ごろから業界によっては売上減少が続出して
しまうでしょう。

モチベーション危機

スタッフのモチベーションが下がっています。
在宅勤務はその典型です。
在宅勤務の様子を確認すると、パフォーマンスが2極化しています。
予定通りに仕事ができている人と、まったく仕事が進まない人の2極化。

やはり1人だけの環境で仕事をするのは難易度が高いのです。
話す相手がいない、少ない場合、モチベーションが下がるのは普通。
それを防ぐための習慣が求められるからです。

在宅勤務ではない通常勤務の場合でもモチベーションが下がっています。
キャンセル、中止の連絡が入ってくるからです。
仕事の手応えを感じないからです。

これも環境がモチベーションに大きく影響しています。
「コロナうつ」が増えると感じています。

まとめ

危機の状況を分けて考えてみました。
新型コロナウイルスから発生した状況がいかに複合的なのか
わかると思います。

一面を切り取っただけでも大きな危機。
あれも、これも危機、に感じるのはそのためです。
冷静に見なければなりません。

俯瞰してみる、と言われていますが、地球規模を俯瞰するには
宇宙に行って地球を見るような俯瞰になるはず。
そう考えれば、自分の視点が低い高度で見ていると感じます。
常に広い視点が求められている時期です。

こうした危機を考えおきながら経営の次の一手を決めなければ
なりません。
最近そのような内容の相談が増えてきています。

藤原毅芳写真『知識への時間投資、それが最大の利益を導きます』
この投稿記事を書いたのは 藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)