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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

作業性が2倍になる

在宅勤務をすると気付かされる。
それは効率。
会社で行っていた仕事を家で行うと人によっては
半分(1/2)の時間で終わる。
もしくは75%の時間で終わってしまうからです。

その理由はわかりますか?

山道

理由がある

分かる人も多いと思います。
そう、仕事の邪魔をされないからです。
仕事を遮る人がいないのです。

たとえば
・電話がかかってきたり
・質問されたり
・相談されたり
・突然の来客があったり
するのがオフィス。

ひとつの仕事を進めていても、途中でストップしてしまう。
だから仕事が終わらない。

途中で止まってしまうと、作業性は一気にダウン。
再スタートするときに、「何をしていたのか」を
思い出さなければなりません。

人は「ひとつのこと」しか考えられない脳の構造になっています。
他のことに意識が移ったら、前にやっていた内容を完全に忘れて
しまうのが普通なのです。

再スタートしたときの稼働率は一気に半分程度まで下がるでしょう。
さらには、スタート時点まで戻って再度振り返りをしてから
取り掛からないとできない仕事もあるのです。

オフィス

在宅勤務のメリットと

このように考えると在宅勤務にメリットがあるのがわかります。
自分のペースで仕事ができ、集中して途切れず仕事をこなすので
生産性が向上するのです。

自宅に仕事場スペースがあれば、さらに集中力は高まります。
デスクがあるのがベスト。
デスク以外に何もない環境が望ましいです。
特に「音がない」環境が有効です。

デメリットも

在宅勤務のメリットを考えましたが、デメリットもないわけでは
ありません。

会社への接点が減ってしまうのが最大のデメリットです。
テレビ会議システムや電話、メールで接点は確保できますが
対面と比較すると弱い接点です。
そのため、会社への帰属意識は薄れてしまいます。
薄れてしまう人が何%か出てしまいます。

また、ひとりで仕事をするため、モチベーションが続かない人も
出てきてしまう恐れがあります。

冒頭でも説明しましたが、今までの8時間でこなしていた仕事が
4時間で終わってしまう、6時間で終わってしまう人ほど時間を
持て余してしまうのです。

ヒマができると人は他の仕事を見つけるのか?
時間が新たに生まれれば、その時間を有効活用するのか?

そうあってほしいと思いますが、現実は全員がそうならない。
中には時間が余るほどモチベーションが落ちていく人もいます。
全く仕事が手につかなくなったり。
仕事ができる人であっても、仕事に波ができてしまう。
やったり、やらなかったり。
それほどセルフコントロールは後付けのスキルなのです。

まとめ

ひとりで仕事をするのは、オススメしていない。

今回は新型コロナウイルス拡大のため在宅勤務は避けられない状況ですが、
できることなら部分的在宅勤務から行いたいところ。

自分を律して、ひとりの環境で仕事をする習慣を身につけるのは
簡単ではないからです。

ある会社の事例です。
全国に支店があります。
中には1人しかいない支店もあり、住んでいる場所が支店扱いに
なっています。

1人だと生活も乱れてしまう可能性もあるので上司は毎朝7時
電話を入れています。
そこまでやるのか!と感じるかもしれません。
しかし、私にはその感覚がよく理解できます。

そこまでして、時間を数年かけて、はじめて習慣化されるからです。
1人の環境で、精神を安定させ、仕事量を安定させ、業績を安定させる。
オフィスに通勤していたときは当たり前にできていた内容が1人になると
できなくなるからです。

それが普通だと考えておくとマイナス面をクリアしやすい。
そう考えています。