【fjconsultants365日Blog:4,126投稿目】経営コンサルタント藤原毅芳執筆

慌てて購入

急変するときは慌てて購入する商品があります。
4月に入ってからノートパソコンが売れています。
在宅勤務、リモートワークが急増したからです。

ノートパソコンを持っていない社員、スタッフまで
在宅勤務が拡大したので急遽ノートパソコンを購入する
企業が増えたのです。

大企業の中には1ヶ月以上前にノートパソコンを大量購入し
準備していた会社もあります。
不足するのを予測していたわけです。

現在、新品のノートパソコンには限りがあるので、メーカーによっては
2ヶ月待ちと聞いています。
そのため、中古ノートパソコン市場が活発になっています。

中古市場は中古スマホが主流でした。
中古ノートパソコンはそれほど売れていなかった商品です。
それが現在では回転のよい商品へと移行しています。

ヒトは結局のところ、どうしても必要になるまで購入しない
という行動がここから読み取れます。

mountain

企業体力

企業体力について。
売上が減少しても経営がどこまで保てるのか?
これは企業によって考え方がちがいます。
参考に上場会社の事例を今まで取り上げていますが
厳しい局面の飲食業において上場会社がどのような
考えで準備しているのかを見ていきます。

下記は串カツ田中。

「仮に売り上げがゼロになっても、手元の資金と借入枠を合わせれば2年は持つ水準」

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58042520U0A410C2DTA000/

24億円の借入枠を確保したと発表しました。
そうすると、売上ゼロでも2年間は維持できる。
そこが今回の不況対策であり、企業体力水準だと考えているわけです。

概ね、上場企業は【2年間】の維持を水準としています。
・2年間の運転資金を確保
・2年間は売上ゼロでも維持できる
といった形です。

sakura

BCP

経営を維持するためには、準備が求められます。
・売上減少20%が続いたら、いつまで保てるのか。
・売上減少30%が続いたら、何年もつのか。
・売上減少50%になったら、どこまでもつのか。

もし、そうなったときに何をすればいいのでしょうか。
支出を減らすにしても、どこから減らすのか順番は
決まってますか?
どのように社内に指示を出していくのか順番を決めてますか?

「そうなったときに決めればいいよ。」
そう考えている人も多いのではないでしょうか。

それでも大きな問題は出ないかもしれませんが、致命的な
間違いをしてしまう可能性は大きくなります。

経営は舵取りなので、今からできる準備はしておきましょう。

まとめ

切羽詰まって必要なモノを購入しようとしても購入希望者が
殺到すると買うことができません。

現在、買いたくても買えない商品がいくつも出てきています。
経営では、買えなかった、という言い訳が許されない面が
あるので、できるだけ準備しておきたいところです。

「そんなの必要なの?」
とまわりに言われるタイミングがベストタイミングです。
それくらい先回りして購入しなければ買えないのです。

BCPは過敏に心配性くらいで思考するのがちょうど良い加減です。
今後もそのスタンスで思考するのがベストでしょう。