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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

市場を調べる

現在あらゆる業界が止まっていますが、
どの程度ストップしているのか知りたい人も
多いでしょう。

統計データが出るのを待ってから判断するのは
正確に判断できますが時間的に遅い
遅いと経営の判断が遅れるのでできるならば
はやいほうがいい。

そうなると究極は店舗にヒアリングに行くしか
なくなります。
しかし、現在では通販のあるので、通販サイトや
ウェブサイトの在庫状況を見るとわかる内容が
あるのです。

その手法を見ていきます。

自動車業界

今後話題になるのが自動車業界。
航空業界が話題になっているのでまだピンと
来ませんが今後は自動車業界が話題にあがるでしょう。

というのも、自動車が世界中で売れなくなっているからです。
実際に調べてみましょう。

新車に関しては『新車登録台数』で検索すれば
出てきます。
しかし、日本の場合、新車登録をしているが
そのまま新古車として中古市場に流れている場合が
あります。

その点を見極めたい。
新古車の流通量を見ればわかってきます。

たとえば中古車販売のウェブサイトを見に行きます。
https://www.carsensor.net/

カーセンサー

何も入力せずに「検索する」をクリックすると
掲載されている全車種が出てきます。

カーセンサー

次に「走行距離:少」をクリックすると
走行距離が少ない順に並び替えされます。

一番上には走行距離0kmの中古車から
並んでいるのです。

ざっと、スクロールしてみてください。
新古車が並んでいるのを実感すると思います。

ちなみに現在上位から3,000台目のクルマで
走行距離3kmでした。

メーカーごとにソートをかければメーカーの
在庫傾向もわかると思います。

このように市場の状況が外からわかるときは
調べるだけで情報はつかめるのです。

今回の場合ですと新車登録台数では正確な
市場状況がつかめないのを実感したのでは
ないでしょうか。

不景気は在庫量が増えていく

不景気になるとモノが売れません。
そのため在庫量が増えていきます。

そうなれば、当然ですが安売りする会社が
出てきます。

価格競争です。
値段が下がります


上記で見ていただいた新車(新古車)の在庫を
見て、今後の自動車価格がどうなっていくのか
想像できるのではないでしょうか。

新車が新古車価格以下まで下がる可能性があるのです。
値引き合戦が繰り広げられるようになるでしょう。

まとめ

あくまでもこうしたデータを収集し
判断するのは時期です。

新車の価格が値下がりはじめる時期。
自動車メーカーが生産量を制限し始める時期。
これを見極めていくようになります。

2020年4月の新車登録台数も発表されていますが
全体で前年同月比25%マイナス

マイナスが大きい順に並べると


三菱  65.4%減(7か月連続減、972台)
スバル 56.0%減(3か月連続減、3587台)
スズキ 47.0%減(7か月連続減、6065台)
日産  44.7%減(17か月連続減、1万2475台)

https://response.jp/article/2020/05/01/334227.htmlより抜粋

となっております。

これは国内市場の結果であり、しかも販売台数に
差があるのであくまでも減少率だけのランキングに
なります。

どこまで新古車市場に流れているのかは正確に
調べておりませんが、中古車販売のサイトでは
上記のメーカーの中で目立っているところも
あり、実態はさらに減少しているのでしょう。

こうした情報は毎月定点観測が必要になりそうです。