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不安と言っても不透明と解説しても意味はない

【fjconsultants365日Blog:4,171投稿目】
~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

不安が先行している

先を考えると不安です』と、つい口にしてしまいます。
私は【不安】という単語を聞く側で、毎日のように
耳にしています。

不安を感じるときは時間の感覚が変わります。
夜が長く感じ、月末になるのははやく感じる。

時間が猛スピードで進んだかと思えば、止まった
かのように動かない。

ジェットコースターに乗っていたはずなのに
暗闇の中に突然放り込まれる感じる。

そんな現象が続くのです。
ただ夜明けの来ない日はありません。

不安なとき

不安を解消するには、不安の正体を明らかにする
見えるようにするのが解消への道です。

相談相手が必要なときもあるでしょう。
しかし、相談相手によって更に彷徨うこともあるので
要注意です。

◯◯すればいい』と言われたのですが、と不安を
相談されるときが最近もありましたが、あまりにも
的外れな返答内容に驚くとともに、やはり相談相手の
重要性
を感じました。

自分の発言に責任を感じている人に相談したほうが
良さそうです。
社内の人であっても無責任発言は往々にしてあるもの
ですから。

不安解消

不安について相談を受けると、あることをします。
だいたい次のパターンでしょうか。

ひとつめは
①勇気づける、元気を与える
ふたつめは
②数値化する

元気づけるのは、わかりやすい内容だと思います。
話しを十分聞いてあげて、励ますコトバで返す。
時間をかけるほど解決しやすい。

ちなみに、こうした不安を聞き続けて、励ますのに
最大どの程度の時間がかかるか知っていますか。

最大【4時間】と言われています。
なので、そのつもりで聞き役になる必要があります。

ふたつめの『数値化する』というのは、数値で
把握するのを指しています。

大きく落ち込んだ」ではなく、「3割減だった」と
あえて数値で客観的把握すると不安が落ち着くことが
あるからです。

下記数値(統計)をご覧ください。

家計調査2020年
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/index.html

↑上記は、総務省の統計データ『家計調査』です。
2020年4月のデータが公開されました。

消費支出が【11.1%減】(前年同月比)になっています。
3月が6.0%減だったので更に大きくなっています。

緊急事態宣言が出されたので、このデータは予測済み。
ただ、どれほど下がったのかを数値で把握しておく
必要があるのです。

下記をご覧ください。↓

家計調査2020
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_rf1.pdf

↑今回の家計調査データは上記が大切な部分。
品目別にピックアップされています。
前年同月比▲(マイナス)だらけです。

個人的に気になるマイナス品目をピックアップすると

品目別前年同月比

・食事代:▲63%
・飲酒代:▲90%
鉄道通勤定期代:▲41%
・タクシー代:▲69%
・航空運賃:▲94%
ガソリン:▲28%
・宿泊料:▲94%
・パック旅行費:▲97%
・映画・演劇等入場料:▲92%
・文化施設入場料:▲95%
・遊園地入場・乗物代:▲97%
・口紅:▲41%

となっています。

数値で見るとわかることがあります。
鉄道通勤定期代とガソリンは減少率が低い
通勤していた人の割合がここから推測できます。

全員が在宅勤務になったわけではなく、おおよそ半数の
人が在宅勤務で、半数の人は通勤していたのではないか。

根拠は次のとおり。
大企業で働く人数は全体の3割を占めています。
大企業は、ほぼすべてが在宅勤務になったと考えます。
中小企業は部分的に在宅勤務になっていたので
トータルでは、半数が通勤、半数が在宅勤務と
考えられるのです。

9割減の品目はニュースで何度も取り上げられて
いるので周知の事実。
さほど目新しい内容ではありません。

しかし、数値で把握すると状況が目に浮かびます。

green

視界不良なり

話題に事欠かない時期です。
毎日話題を提供する側としては、ネタ切れがないので
好都合ですが気分は晴れません。

なぜなら、予測は霧の中
ほとんど見えません。

視界不良
雲の中を飛行しているような感じです。
前が見えないとき、どうするのか。

飛行機のパイロットは視界不良のときは
計器だけを頼りに操縦します。(計器飛行

経営も日々のデータを元に操縦するしかなさそうです。

不確実な未来が迫ってくる

先行き不透明
世界中で不透明です。
だれも先が見えていません。

なので先行き不透明を語る時間はムダかも
しれません。

こんなときこそ、解説する人ではなく
動く人に価値が発生すると考えています。

不透明、不確実、予測不能、と呼ばれるときに
正確性を求めたり、確率を求めたり、効率を求めては
いけない
のです。

なぜなら、求められたスタッフは動けなくなるから。
動かなくなるからです。

まとめ

毎日のデータで日々判断しながら、正確性を求めず
軽やかに動いていく。

これが現在のポイントになるでしょう。
というのも、動いている人が少ないですし、テンポも
ゆっくり。

ソーシャルディスタンスを保ちながら、動ける範囲で
最大限行動すればかなり有益だと感じています。