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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
東京差別が始まる
旅行代金補助のGO TOキャンペーンが話題になって
いますが、単なる国の支援策で終わらないような形に
なりそうです。
東京を除くという限定的な形で決定しました。
これにより
・東京から旅行に出向くこと
・東京に旅行に行くこと
には、補助が受けられないのです。
このような排除がある支援は、別の側面を生み出すの
ではないでしょうか。
それは東京排除です。
東京排除の空気感が一気に醸成されたのです。
東京からの出張には
「東京から営業しに来なくていいです」
「今度の出張は来られる予定ですか」
などと確認の電話メールが東京の会社に来ています。
これは東京に限らず関東エリアの会社で同じような
ことが発生しています。
地方から見た場合、東京も神奈川も埼玉も千葉も
同じエリアに見えます。
そのため関東圏はひとつとして見られます。
たとえ、在宅勤務がほとんどで外に出ていないことを
伝えても、許可が出ないようです。
すべてひとつのグループとして判断され、心配が減ら
ないのです。
感染者数が増加傾向にあるため、東京エリアはひとつの
レッテルを貼られている状況。
このままでは、来年も継続した動きになるのでは
ないでしょうか。
東京の価値が消滅か
東京には様々なものが集約されている。
ビジネスに限って言えば、
・商談のチャンス
・巨大なマーケット
があり、貴重な情報もそこにたくさんあると考えられて
きました。
「ゆくゆくは東京に進出したい」といった要望は地方に
行けばいつも耳に入ってきていました。
ここにきて、そのような形計画を社内で発表することが
できなくなっていると思います。
単なるリスクでしかないからです。
東京進出のために転勤を命じることさえできない状況では
ないでしょうか。
まとめ
新型コロナウイルスで価値観が逆転した、と
働き方のことを指して言われていましたが、
【東京に対する価値観】
が最も真逆へ振れている。
そう感じます。
「東京っていいなあ」
という声が消えたいます。
「東京っていい場所だけど、リスクも大きい」と
思われるようになってしまいました。
それが今回のGO TOキャンペーンで助長されます。
勢いを増しています。
東京排除が続けば、【東京脱出】が加速してしまい
ます。
実際に、地方出身の方は2月頃から実家に戻っている
人もいます。
その数が加速度的に増えるきっかけをつくりそうです。