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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

目標・指標から考える

目標を立てて実現する。
20代では目標を実現したことがありません。
【目標を書けば実現する】
【想いはかなう】

と成功哲学で書かれてありました。

紙に書いて貼ったりすることもありました。
が、実現することはなかったのです。

なぜか?

理由は簡単。
目標を書いても実践しなければ実現しない。

目標と実践がセットになっていなかった
そこが問題だったです。

今回は主に目標となる指標のつくりかたを
解説しますが、リーダーが目標へ導く考え方も
同時に考えていきます。

時間の流れから考える

目標のつくりかたは、
・フォアキャステイング
・バックキャスティング

の2種類あります。

時間の流れで説明すると違いがわかりやすい。

現在から未来へフォアキャステイング
未来から現在へバックキャスティング

となるのです。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kikaic/79/799/79_845/_pdf/-char/ja

フォアキャステイング

具体的には、

フォアキャスティング forecasting

現在から将来へ時間が流れている
現在の実績から将来の計画を立てる
現状を改善しながら積み上げる

がフォアキャスティング。

通常の経営計画や部門計画をつくるときには
このフォアキャスティングになることが
多いのではないでしょうか。

今期が●●なので、来期は10%増の・・にします
といった流れで作成されます。

わるくはありませんが、大きな飛躍がないのが
特徴です。

目標を設定して取り組むという手法を取り入れ
はじめた段階では、ココからスタートするのも
ひとつの方法でしょう。

バックキャスティング

バックキャスティングは、具体的に

バックキャスティング backcasting

未来から現在へ時間が流れている
実績関連なしで将来計画から立てていく
将来のあるべき姿からプロセスを考える

となります。

ちなみに成功哲学で教えてもらえる内容は
すべてバックキャスティング。

バックキャスティング思考になることであり
バックキャスティング思考で考え実践することで
成功を手に入れる内容になっています。

時間の流れが逆で、常に将来のあるべき姿から
考えていきます。

ただ、飛躍した目標と見られることもあり
深い理解が参加する全員に求められます。

どうしても手に入れたい目標であるならば
このバックキャスティングから入ってもいいでしょう。

そうでなければ慎重に導入することです。
単なる飛躍した目標だと、目標を見るたびに
「できない・・・」と想起させてしまいます。

このあたりの調整がバックキャスティングでは
欠かせないといつも感じます。

まとめ

こうした目標を設定するのに、リーダーの存在は
やはり欠かせない。
たとえば、バックキャスティングを部署内に
伝える場面があったとします。

そのとき、そもそも教えるリーダー自身が
バックキャスティングで実現した体験があるのか
問われます。

自分ができないことを教えるわけにはいかないでしょう。
理論はわかっていても実践知らず」です。

実践できない人が何を言っても聞いてもらえないのが
世の中です。
いくらリーダーという肩書があっても、最終的には
機能しないでしょう。
机上の空論としか見なされないからです。
厳しい現実です。

自分ができること、自分ができたこと
しか教えられないと考えています。

そうでなければ、教えていても、伝えていても
迫力も情熱も出てきませんし、伝播しない。

やってみせ・・・」ではじまる名言がありますが
冒頭に「やってみせ」が来るのには意味があると思います。

あくまでも個人的な見解なので、これ以外の
プロセスもあると思っています。

しかし、これ以外が成立要件として存在するのを
見つけられていないので、今回は限定的な見解として
とらえていただければと思います。