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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
人口動態
コロナ禍では話題にもなりませんが、日本において
人口は減少を続けております。
総務省からデータが発表されました。https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei02_02000220.html
人口動態のデータです。
毎年の恒例になりつつありますが人口減少幅が最大。
50万人以上の減少となっています。
下記ご覧ください。
50万人の減少とは、規模では
・東京都江東区
・愛媛県松山市
・大阪府東大阪市
などの規模になります。
これらの都市が消滅したのと同じ。
消滅したと想像すると規模の大きさが実感できます。
外国人住民を算入すると日本全体では30万人の減少。
減少幅は少なくなっていますがマイナスはマイナス。
今後、外国人を増やすかどうか決断する時がいずれ
やってくるでしょう。
人口に左右され続けた日本
日本には高度経済成長と言う世界でも稀に見る経済成長
を成し遂げた時期があります。
要因がいくつかありますが、人口が増え続けた事実は、
外せません。
経済成長は人口ボーナスだったという説が説得力をもって
見えてきます。
人口が増え続けた先に高度経済成長が続いたのです。
ということは、人口減少の先には経済縮小が待って
いるのかもしれません。
人口増の県
人口が増えた県は3つだけです。
東京都、神奈川県、沖縄県です。
ただ、神奈川県は0.05%の増なのでほぼ現状維持です。
改めて県別の人口の数を見ていましたが、関東エリア
(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)の人口は日本全
体の3割を占めているのがわかります。
コロナ禍においてこの関東エリアの3割の人が急激に
変化をしており、全体への影響が大きい。
出社は半分
上記写真はラッシュアワーの8時ごろになります。
昨年までのラッシュアワーの状況を思い出すと現在は
半分程度に感じています。
在宅勤務が増えたり、出社が週に2日、もしくは週に
3日程度の会社もあり、ラッシュアワーは前のような
状態には戻らないでしょう。
このままいくと鉄道会社は採算が取れないまま経営
していくことになるかもしれません。
エアラインのように減便ということも考えられるの
ではないでしょうか。
車両自体の数を減らした時に一気に時刻表が変化し、
スカスカの時刻表ができあがるのかもしれません。
公共交通機関は以前のような便利さは期待できない。
そう思っていた方がよさそうです。
まとめ
「日本は発展途上国のようになる」という説があります
が完全に否定できないところが今の日本です。
給与賃金の平均値は下がり続けており、物価も意図的に
あげようとしていますが結局のところ上がりません。
コロナ不況により今後はますます価格は下がる可能性も
あります。
人口も減少期に入ったので人口ボーナスもありません。
成長発展という視点で評価したときに日本は魅力がない
のです。
海外からの投資も少なくなっていくのではないでしょう
か。
人口が減っていた時、今までの便利なサービスがなくな
っていく分野もあります。
鉄道などの巨大な設備投資が必要なサービスはその影響
が最も大きい。
今のところ縮小の話はありませんが、近い未来に縮小
せざるを得ない状況になるのではないでしょうか。
大量に輸送する概念がなくなっていくように感じます。
個別で動く、個別移動する形が増えていくのでしょう。