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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

簡素化している

ミネラルウォーター、お茶、炭酸水などペット
ボトル飲料が一部【ラベルレス】になっています。

通販サイトでは限定品として「ラベルレスボトル」が
販売されていました。

自宅で飲むだけなので、ラベルが不要なのです。
分別で捨てるときに、ラベルを剥がしているので
「剥がす工程」がなくなる。
削減できるわけです。
しかもゴミの量も減る。

実際に購入してみました。
定期的に買っている炭酸水です。

求めているモノは、ペットボトルではなく中身です。
そのため変更しても違和感はありません。

ラベルが必要だったのは、販売される店舗や自動販
売機で目立つようにするためだったと再認識するだ
けです。

日本では、ペットボトル飲料の偽物が出回っている
こともないので安心して購入できます。

自販機

ラベルレスが可能になったのは

こうしたラベルレスのペットボトル飲料が販売さ
れるようになったのは、法改正があったからです。

2020年4月から改正になりました。

資源有効利用促進法省令改正

(抜粋)
 (2)ポリエチレンテレフタレート製の容器であって飲料又は特定調味料が充てんされた
  ものへの表示について、他法令の規定による表示をする場合を除き、外装に表示
  する場合には個別容器への表示マーク(刻印を除く)を省略することができる。
https://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/admin_info/law/02/steel_alumi_pet.html

この改正により、ラベルに表示されていた内容が
外装表示(段ボール表示)だけでOKになったのです。

資源有効利用促進法省令改正
(クリック拡大)
https://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/admin_info/law/02/pdf/steel_alumi_pet_pamph.pdf

レジ袋有料と関連

レジ袋有料化について取り上げたことがあります。

今回取り上げたラベルレスペットボトルも環境問題、
ゴミ、といった意識につながっています。

ムダなモノは削りたい。なくしたい。
そう感じるようになってきています。

過剰なモノ、過剰な品質、過剰なラッピングなどが
すべてムダに感じてしまう層が少しずつ増えていく
でしょう。

その点を睨んだビジネスの取り組みが求められそう
です。

まとめ

ラベルレスによってゴミが減り、環境への影響も
少なくなります。

ビジネス的には、ラベル印刷工程が減り、コスト
削減できています。

広い視野で見れば、印刷業界が縮小することに
なるでしょう。

ただラベルレスの割合は、まだわずかです。
業界に影響を与えるにはラベルレスの普及が
進んでからになると予測しています。

ただ「ムダなモノ」とレッテルを貼られて
しまうと大幅に縮小していく可能性があり
油断できません。