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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
危機突破が関心の的
「危機の乗り越え方」といった書籍が出版される時期になりました。
危機突破が関心の的になっていると感じます。
どのにして危機突破をしたかという内容で講演してほしいという依頼も出てきています。
また危機突破の事例について話をすると非常に興味を持って聞く人が増えたのを感じます。
10年に1度の危機が訪れている
最近の景気サイクルを振り返れば10年に1度の危機が訪れています。
ただ、この10年に1度っていうのが非常に厄介。
会社の中のリーダーがちょうど入れ替わりをしてしまうタイミングでもあります。
そのため前回の危機的状況を出した経験を持っている方が社内にいない場合も出てきてしまっています。
前回のリーマンショックを出した後にリーダーになられた方はこの数年間ずっと右肩上がりを続けてきており、下降局面における取り組みは今回が初めてなのではないでしょうか。
大きな不安を抱えている方もいらっしゃると感じます。
誰に任せるのか
危機突破のときには活躍する人が出てきます。
活躍する人見極める方法があるのでお伝えしておきます。
危機突破においては次のように人をグループ分けして考えます。
- 雄弁&実績あり
- 雄弁&実績なし
- 無口&実績あり
- 無口&実績なし
上記の4パターンのです。
誰に任せるかは、すぐわかると思います。
スポーツと同じで実績のある人に任せる。
それが正解です。
しかしそれならないこともあるのです。
なぜでしょうか。
雄弁さ
危機的な状況に置かれると自信を持って雄弁に語る人が頼りになるように見えます。
前向き、やる気があるようにも見えます。
後ろ向きの人が増える時期に前向きな人は貴重。
大きく評価したくなるのです。
そのため雄弁に語る人に任せる傾向がありますが本当にそれで良いのでしょうか。
スポーツだと雄弁に語る人をレギュラーに抜擢する事はありません。
口ではなく実績で示す世界だからです。
いくら「自信があります」と言っても実績がない人に存続がかかった大切な局面で任せることはしないでしょう。
しかしこれがビジネスの世界になるとなぜかそうならない。
危機的な状況に置かれると冷静な判断が失われるという事例の1つです。
会社の外から客観的に見ていると簡単にそれがわかります。
ですが社内にいると不安が大きく危機的な状況を脱したいがために冷静な判断がつかないのです。
まとめ
期限があって危機的な状況を脱しなければならないとき、究極の選択を迫られます。
実績があり実力のある人に任せるのですが、その人がマイナス面が大きくても任せる必要が出てくるのです。
例えば過去にもこんなことがありました。
社内のコミニケーションがうまく取れない方がいたのです。
30歳前後だったので若さゆえの尖り方だったと思います。
ミーティングすれば社内で対立をし、喧嘩になることも。
しかし実力があるので、危機的状況になったとき、その人が結果を出して会社を救いました。
対立を招く人としてその人を排除していたらその会社は今は存在していなかったかもしれません。
なので究極の選択です。
善悪で判断できない領域なのです。
そんな中で判断できるのが経営と言えるのではないでしょうか。