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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

大幅に減少

日本酒の消費が今年は極端に少ない。
店舗で消費される日本酒が大幅に減少。
店舗そのものの営業日数が少ないので当然の結果です。
ただ自宅で日本酒を消費するのであれば大きく減少することはないはず。

しかし、外食で日本酒を飲む方が自宅で日本酒を飲むのか。
飲まないのかもしれません。

そのため日本酒の消費が減れば、原材料の量も連動して減ります。
材料となる酒米の生産者は直撃を受ける。
そんな話しを耳にしました。

消費率

酒米の消費が今年は6割。
そうなると原材料となる酒米が4割残ってしまいます。
在庫過多。
過剰在庫の状態。
来年の酒米の作付けは減少しなければならないのです。

半分以下、もしくは3割まで減るかもしれない。
そんな話しが出ているようです。

「まいった」
と酒米を生産している方の談話が耳に入ってきました。

消費を前提に製造量や材料の栽培量が決まっています。
消費が増えれば増加し、消費が減退すれば減少していきます。

消費が減ったときに製造量や栽培量を増やせば在庫過多になる。
在庫過多になれば価格も下がる。
つくっても、つくっても儲からないサイクルに突入します。

それを回避するためには、つくる量を減らす。
生産調整に入るのです。

しかし、調整というのは単なる減少なので売り上げは減っていく。
だから「まいった」なのです。

すべて連動しているのです。
経済サイクルなのです。

サイクルとは

サイクルとは、構成する項目がすべて回っている状態。
寸分の狂いもありません。
ひとつの芸術でもあります。

ひとつが止まれば、すべての項目がそれに伴い玉突き事故になる。

サイクルが回る状態を調和と呼びます。
経済もビジネスも調和なのです。
循環とも言えるでしょう。

なので、ビジネスの持続を考えるときに何の調和が求められているかがカギです。

調和が求められている項目が理解できればあとは項目の調整のみ。
調和のための調整。
それが経営の具体的作業。

まとめ

調和の話しをすれば抽象的過ぎるかもしれません。
しかし、人間の身体も地球も調和でできています。
いまだにヒトは人間をつくることができませんし、自然を再現することさえできません。
それほど複雑な調和を実現しています。

調和が乱れれば、現在当たり前と感じている状態がすぐに崩壊します。

今年は調和が乱れ、崩壊まで到達していませんが停止した状態は理解できたと思います。

10月に入り、戻りつつある現象は目にしますがまだ調和が保持される状態には至りません。

調和のために必要なピースは、企業も人も他者へ意識を向ける割合を増やすことでしょう。