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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

テクノロジーの進化とともに

自動車がぶつからなくなった。
衝突安全装置が作動するから。
ようするに、事故が減った
これは素晴らしいテクノロジーの進化です。

しかし、自動車修理工場、自動車整備工場の仕事は徐々に減っています。
今後も減り続けます。
最近、廃車がほとんどなくなった
と自動車業界の人から聞いたことがあります。

通常だと、冬の凍結時期、積雪時期に廃車になる車が商圏エリア内で必ず発生していた。
それもなくなっている。

衝突もなくなれば、修理も減る。
板金作業、部品交換も減少。
売り上げが減っていくのです。

消費しない

ハイブリット自動車が出てきたとき、飛躍的に燃費が伸びました。
リッター10kmが20kmになり、今や30kmまで伸びている。
当然、ガソリンの消費量は減少
ガソリンスタンドの数も減少していきました。
家族経営のガソリンスタンドがなくなっているのに気がつきませんか。
廃業していったのでしょう。

技術進化によりエンドユーザーは利益を享受しています。
しかし、その中間のビジネスは縮小しているのです。

進化とともに仕事が減る

テクノロジーの進化により仕事が減っていくのは自動車産業に限ったことではありません。

これから数十年はあらゆる業界で発生していくでしょう。
そのため、経営はビジネスモデルを徐々に変える必要性に迫られる。
自分の意思とは関係なく、環境が変化を求めてきます。

環境変化を読み取る。
環境変化に追随する。
環境変化と戦う。

それが毎年の行事のようになるでしょう。

技術進化から目が離せない

ということは、経営に携わる人は技術進化から目が離せない。

技術
・サイエンス
・テクノロジー
・バイオ
・人工知能
・ビッグデータ


といった情報に触れておくのは損ではありません。
こうした理系的情報は理解できないからと見ない人もいますが、わからない情報も見ているだけで時間とともにわかるときが来るのです。
時間はもちろんかかりますが概略は理解できるようになるのです。

まとめ

わからない情報に接し続ける。
これも一つの能力なのかもしれません。

わからないから見ない
ではなく、
わからないけど見続ける
という能力が問われるのでしょう。

この能力に関しては年齢を問わない。
若いから『わからないけど見続ける』能力が高いとは言えない。
年齢が高いからといって、その能力が低いわけでもない。
興味深い領域です。