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経営の力関係に定型はない

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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

力関係

ビジネスの力関係によって取引が変わります。
通常は買う側、購入側が強いと言われています。
しかし業界によっては逆なことがあります。
もしくはタイミングによっては逆転することもあるということです。
供給側の商品が品薄になった時、販売する方が強気に出ることもあるのです。

現在半導体が品薄です。
特に自動車メーカーは半導体の供給が間に合わず減産を強いられています。
半導体メーカーは自動車外車に対して値上げを求めています。
しかし供給量は保証しないと明言。
自動車メーカーが値上げを受け入れつつも供給量を確保できないというジレンマに陥っています。

2月には半導体メーカーからの要求が伝わった。
「値上げを求めます。ただし受け入れても供給量は保証できません」。
「完全に足元をみられている。自動車メーカーはその程度の存在なのか」。
ホンダ幹部は声を荒らげた。
ガソリン車1台に使う半導体は400ドル(約4万3千円)程度と原価全体の数%にすぎないが、1つ欠けても車は造れない。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70071050X10C21A3EA1000/

このような商取引の事例を見ると、ビジネスの主導権は力によって決まることがわかると思います。
今回の事例では自動車メーカーは半導体の仕入価格が2倍になろうが3倍になろうが量は確保できればいいわけです。
しかし、価格が上がるけど供給量は確保できず、結果的に売り上げ減少を招くことになりそうなのです。

足元を見られている

今回の半導体メーカーの対応は自動車メーカーからしてみれば「足元を見られている」感じです。
将来的には遺恨を残すことになるのではないでしょうか。
ただし過去の取引の状況が分からないので、どちらが良いとか悪いところ判断ができません。

まとめ

ビジネスは力関係によって価格が決定します。
買う方が強い場合が普通です。
しかし、販売する側の商品が限定的になると立場が逆転します。
通常は供給側が多いことが普通なので立場が逆転することの方がレアです。

今回の自動車用の半導体はレアなケースです。
半導体を供給する起業の数が少ない。
だから、このような結果になったのでしょう。

仕入れるメーカー側は、供給を1社や2社に依存すればするほど
リスクが高くなります。

金額に関係なく、部品供給が欠けてしまえば商品が完成しない。
これも企業規模に関係なく発生するリスクだと感じます。

藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。公式Webサイトhttps://www.fujiwaratakeyoshi.jp/