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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

謝罪会見のようなミーティング

どうして「反省してます」とビジネスの会議で謝るのだろうか。
計画していたができなかったことを「反省してます」と報告されても意味はありません。
その時点で明確になっているのは、
①未達(未実施)
という状況だけです。
なので、反省しても状況は変わりません。
いつもそう感じます。

「できないことを反省する」
のではなく、
『次はどうするのか』
何を改善するのかがポイントです。

『できる(達成)ため』のプロセスを示さなければなりません。
それがミーティングです。
提案された改善案が正確なのかを参加しているスタッフが意見するのが理想の姿です。

ただ、そうなっていないケースもあります。
業績下降気味の企業では、謝罪会見のようなミーティングが行われているでしょう。
しかし、それでいいのでしょうか。

反省されると問い詰めにくい

なぜ、謝罪から報告が始まるのか。
反省しているところからスタートするのか。
これは、まわりが追求しにくい状況を作りあげるのが目的です。

反省している人、謝罪している人に対してなかなか追及できない。
反省しているから、それでいいだろう。
次は改善されるだろう、と期待してしまう。

深い部分での確認をしない『あうんの呼吸』が場を支配するのです。
追求すると、追求する人のほうが悪人レッテルを貼られることもあり厄介な事象です。

今後はNGワードに

仕事のミーティングにおいては「反省してます」「謝罪します」はNGワードにしてください。
ルールから逸脱し被害を与えている場合は別ですが、通常の仕事やプロジェクトの「できなかったこと』に対して反省させても意味がないからです。

文化を変えましょう。
達成するために何ができるのかを全員で考え出すミーティングに方向転換です。
それが理想。
あるべき姿です。

まとめ

意識が変わると行動が変わると言われています。
しかし、実際に行動する直前の意識が変わらなければ行動まで変容しません。

報告のときに反省して意識が変わったとしても、翌日行動するときには意識は元に戻っています。
意識には深さがあるので、深く刺さるようなことがなければ行動変容まで到達しないのです。

それより、次の行動を計画通りに実践できれば意識の介在率は減っていきます。
考えながら行動するのではなく、一度は計画で決められたとおりに動いてみる。
その計画が正しければ狙い通りの結果が出るだけです。

そこから成功体験を導き、自発的な行動変容へとつなげていくのです。